「タイムマシーンみたいなもん」マイカーを大阪発のフェリーに乗せて『韓国ドライブ旅行』 ビーチに立ち寄りサービスエリアで食事して...ソウルへ向かう夫婦に密着!
「『飛行機が嫌だね』と言って…」鈴木さん夫婦が初めて車で韓国に渡ったのは25年前
プサンに向かうフェリーに車の積み込みが始まりました。この日は鈴木さんとハンさんの車、そして韓国人ドライバーの車がもう1台の計3台です。 大阪からプサンまで19時間。瀬戸内海を西に進み、未明に関門海峡を通過。翌朝10時、プサンに到着します。鈴木さんの目的地ソウルまではここからさらに400km。 鈴木さん夫婦が初めて車で韓国に渡ったのは、いまから25年前のことでした。 (鈴木浩明さん)「(Q車での渡韓は何回目?)17回目。『飛行機が嫌だね』と言って、飛行機じゃない海外旅行ってあるの?という話になって、その時、(ソウルに住む)友達のイ教授が『車でくればいいじゃん』と言って、車で行ったのが最初」 鈴木さんは、韓国メーカーの車を日本に向けて販売する仕事に携わっていました。車だと、どこにでも自由に行ける便利さがあるため、韓国での仕事があるたびに観光を兼ねて妻の智子さんと縦横無尽に走りました。子どもが小さかった時はベビーカーやふとんを積み込んでいたそうです。 (鈴木浩明さん)「この写真は子どもを連れていったときのもの。税関から『お前まさか亡命じゃないよね』と言われて、荷物がすごすぎて。こちらはパーキングエリアで撮影した写真で、長男が1歳のとき」 (妻・智子さん)「(長男は)韓国人の食堂のおばちゃんにみんなに抱っこしてもらって、その間、私がごはん食べた。韓国へは飛行機より車のほうが多いので、そっち(車)が当たり前」 車での思い出は尽きません。
「大冒険だった」カーナビがなかったころは道路地図とにらめっこ
ようやくフェリーがプサンに着きました。港で韓国の「通行許可証」をもらい、フロントガラスに貼るだけで韓国を走れるようになります。 (妻・智子さん)「どこ行くっていう話。ソウルは海がないからプサンの海のほう」 (鈴木浩明さん)「海雲台(ヘウンデ)行く?」 13年ぶりのプサン。ソウルへ向かう前に、まずは、美しいビーチがある海雲台を目指します。 (鈴木浩明さん)「あんなに建物なかったよね」 (妻・智子さん)「高層マンションとか」 (鈴木浩明さん)「まるでタイムスリップして未来に来た感じですよ。20~30年来てないくらいの違いですよ」 人口300万人を超える大都市・プサン。変貌を遂げた街の姿に驚きを隠せません。 車は日本とは逆の右側通行。いまはカーナビがあるので迷うことはありませんが、ナビがなかったころは道路地図とにらめっこだったそうです。 (妻・智子さん)「韓国の道路地図を一冊買って。日本語で書いてある貴重なものをなんとか見つけて、それをずっと。それと標識を見比べながら」 (鈴木浩明さん)「大冒険だったよね」 (妻・智子さん)「(2002年)ワールドカップが韓国であったときに標識に英語の表記が入るようになったんですよ。だいぶ見やすくなって。それまではハングルしかなくて。でもあれはあれで楽しかった」