「選択と集中」加速…韓国大手ゲーム各社、続編のサービス終了へ
【08月30日 KOREA WAVE】韓国の大手ゲーム企業が、組織の効率を高めながらトレンドの変化に対応するため、「選択と集中」に拍車をかけている。代表的な知的財産(IP)ゲームや、リリースから1~2年経っただけのゲームであっても、収益性が期待を下回れば、サービスを思い切って終了させ、次回作の競争力を強化するためにリソースを集中している。 ネットマーブルは今月22日に、代表的なIPである「セブンナイツ」「セブンナイツ・レボリューション」のサービスをそれぞれ終了した。 「セブンナイツ1」(2014年リリース)は、コレクション型モバイルゲームとして国内外で人気を博した。続編として「セブンナイツ2」や「セブンナイツ キウギ」、「セブンナイツ タイ ワンダラー」などが展開され、ネットマーブルの代表的なIPとしての地位を確立した。しかし、デッキの固定化やバランス崩壊、最新ゲームに比べて利便性が劣るなどの問題が続出し、サービスの継続が困難となり、終了に至った。 2022年にリリースされたMMORPG「セブンナイツ・レボリューション」は、原作のカジュアルなキャラクターデザインを引き継ぎ、期待されたが、目立った成果を上げることはできなかった。ネットマーブルは「セブンナイツ1」の楽しさを継承し、ゲーム性を向上させた「セブンナイツ リバース」をリリースする予定だ。 一方、ウィメイドは、同社の代表的なIP「ミルの伝説2」に基づくPC・モバイル向けMMORPG「ミルM:バンガード&バガボンド」のサービスを年内に終了すると発表した。同ゲームは2022年6月にグローバル市場を狙ってリリースされたが、今年5月にコンテンツの更新が困難と判断され、サービス終了が決定された。 また、ネオウィズは7年間運営してきたモバイルRPG「ブラウンダスト」のサービスを今年12月に終了し、シングルモードへと転換する。担当プロデューサーは公式カフェで「内部での議論の末、現行サービスの維持が難しいと判断した」と述べ、利用者との7年間の思い出を美しく締めくくるため、最善を尽くすとコメントした。 加えて、ウェブゼンは、9年間サービスを提供してきたモバイルゲーム「ミューオリジン」を10月15日に終了する。また、モバイルRPGゲーム「ラグナドル」と「暗闇の実力者になりたくて」のサービスもそれぞれ9月30日と10月17日に終了する。 さらに、ネクソンのニトロスタジオが開発したレーシングゲーム「カートライダー:ドリフト」は、コンソール・モバイル・グローバルサービスを終了し、今後は韓国・台湾・PCプラットフォームに集中して運営することを決定した。 業界関係者は「ゲームの更新を続けるためには収益を上げる必要があるが、成果が期待に達しない場合、開発スタッフを継続して投入するのは難しくなる。更新やサーバー管理を放置することは、利用者に対して誠実ではないため、サービス終了に踏み切るケースもある」と述べた。 また、長期にわたってサービスを提供してきたゲームを終了する場合、利用者の反発が予想されるため、慎重に進めているという。終了時には、一定期間ゲーム内のキャッシュや有料アイテムに関連した返金手続きを進めることもあるという。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE