‟小麦大国”群馬の「沼田名物 だんご汁」って知ってる? 「すいとん」との違いは?
猛暑の影響できのこが採れない……!
店内はカウンターと座敷席が2部屋あり、雑多な感じがいかにも田舎の食事処。カウンターに着席してメニューを見ると、ここにもしっかり「野菜だんご汁」の文字が。 ご飯付きの定食が存在していると口コミサイトで見ていたが、メニューにないので店員さんに聞いてみると、「ひと回り小さめのだんご汁とご飯、小鉢が2つ付いた定食も用意できますよ」とのこと。 炭水化物 on 炭水化物。アラフォーの体にはいろんな意味で堪えるが、ご飯がつくにはきっと理由があるはず、と迷わず“裏メニュー”を注文した。 ここでひとつ残念なお知らせが。注文したあとに「もう少し経ったらきのこ入りになるんですか?」と聞いてみたのだが、「きのこがね、今年の夏の極暑でたくさん採れなくって。だからもうきのこ入りは難しいみたい」と言う。あのうだるような暑さの日々が続くんだもの、そりゃ自生したくてもできないよなぁ、と納得した。 料理を待つ間、カウンターに貼られた昔の新聞の切り抜きが目に入る。どうやらこの店が紹介されているらしい。そこには、「自ら山で収穫するきのこを使っただんご汁を提供したくて、店を始めました」という店主のコメントが。無念だよねぇ、と勝手にセンチメンタルな気持ちに。近い将来、きのこ入りが復活する日を待ちたい。
「すいとん」だけどなんか違う? シャキッとツヤめく野菜の秘密
そうこうしてる間に料理が到着! 通常サイズより小さめと聞いていたけれどなかなかのボリュームで、野菜はキャベツ、白菜、かぼちゃ、ナス、ネギ、ニンジンなど(しめじも入ってる)具だくさん。 でも、すいとん特有のクタクタの野菜(あれがおいしいのだけれど)を想像していたのにちょっと様子が違う。何なら野菜がシャキッとツヤツヤツヤ。これは紛れもなく炒めた野菜をスープの上に乗せているのだ。 野菜に気を取られながらも、まずは肝心のスープをひと口。醤油ベースのシンプルな味だけどしっかり濃い!これはご飯に合うやつだ、と瞬時に理解した。しかも、野菜が炒められているから、油がスープに溶け込んでよりコクのある旨みを生み出している。やはり油分って素晴らしい。特に油を吸収しまくったナスがいい仕事してる。気づいたらまたご飯を口に運んでいた。