更年期によくある「冷えのぼせ」、対策には温活を!マッサージや運動での血流促進がポイント
更年期の温活に役立つ食材
温活のために食生活へ取り入れたいのは、血流をよくする効果が期待できるビタミンEを含む食材です。 秋に旬を迎えるアーモンドや落花生、うなぎなどにはビタミンEが豊富に含まれています。アーモンドを間食にしたり落花生を和え物に加えたりして、日々の食事へ積極的に取り入れましょう。 また、肉類や魚類などのたんぱく質を多く含む食材や、にんじん、ほうれん草など秋から冬に旬を迎える野菜、北の海で獲れる魚など寒い地域が産地の農水産物も体を温める食材です。 白砂糖や白米、小麦製品など精製された食品や、水分を多く含む夏野菜や果物などは体を冷やしやすい傾向にあるので、摂りすぎには注意しましょう。
温活には漢方薬も役立つ
更年期の温活には、漢方薬を服用するのもよいでしょう。漢方薬は「自律神経を整えて体温調節機能を回復する」「血流をよくして熱を巡らせる」など、体質を改善し、不調にアプローチすることを得意としており、冷えにくい体作りの手助けをします。 ◆おすすめの漢方薬 ・加味逍遙散(かみしょうようさん) 胃腸の働きを整えて「気(エネルギー)」を補うことで自律神経を整えるとともに、体の上部にたまった「気」の巡りを整えて熱を取り去り、冷えのぼせやホットフラッシュなどに働きかけます。体力があまりなく、肩こりがあって疲れやすい人に向いている漢方薬です。 ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 滞った「血(栄養)」の巡りを解消して熱の偏りをなくすことで、下半身の冷えや冷えのぼせを改善します。体力があり、足の冷えやのぼせ、肩こりなどがある人に向いている漢方薬です。 ◆漢方薬を始める際の注意点 漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。 ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。 ◆教えてくれたのは:ヨガインストラクター・高橋かなこさん たかはし・かなこ。RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクター。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスンを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食と思考が大切だと痛感し、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」などで精力的に情報発信を行っている。