“聖地”は横浜CCのスコットランドバージョン? 河本結「何も変わらないのが一番大事」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(21日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】渋野日向子「痛みはほぼなくなった」 セントアンドリュース オールドコースに足を踏み入れた河本結は「なんか『感無量』っていう言葉の意味を初めて知った感じです。ゴルフが好きだし、この仕事(プロゴルファー)をやっていて“聖地”に来ることができたので」としみじみ話す。弟・力もうらやましがっていると思いきや、「ジュニアの試合で来たことがあるらしくて。だから、逆に(コースについて)教えてもらいました」。最も身近な存在からの助言も携えて海を渡ってきた。 強風の中、開幕前日は午後からイン9ホールを回って最終調整を完了。「調子というより、いろんな球を打っていかないといけない」と求められる引き出しの多さは、まさにメジャーセッティング。コースに合わせるようでいて、自分自身の“軸”をぶらさないことがポイントとも話す。「何も変わらないっていうのが一番大事」とうなずいた。
水曜夜のルーティンは決まっている。初日のピン位置、風など天気予報もインプットしながら、ヤーデージブックとにらめっこ。30分から1時間ほどかけて18ホール分のイメージトレーニングを行う“予習”が待つ。少し変化があるとしたら、「念のために…」と保険をかけるプランニングが増えることかもしれない。
日本の慣れ親しんだコースが脳裏に浮かんできて落ち着く部分もあるとか。「いつも練習している横浜カントリーに雰囲気が似てるといえば似てる。ティイングエリアがつながっている感じとか。なんか、横浜のスコットランドバージョンみたいな…」と笑った。
3年ぶりのメジャーだった6月「全米女子オープン」はトップ20圏内で最終日を迎えて39位で終えた。2週前の国内ツアー「NEC軽井沢」で5年ぶりの優勝を遂げ、いっそう自信を深めて臨めるかと思いきや、「全英って、いつもやってるゴルフ(だけ)じゃ通用しない。ゴルフっていうゲームの本質がここにあるっていう感じでプレーしたい」。ロイヤルトゥルーンで行われた2020年以来2度目の全英女子へ、まっさらな気持ちで臨む。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)