かわいい顔したSUVタイプを公道試乗! フィアットの新型EV「600e」の走りはどうよ?
SUVタイプの新型イタリアンEVがニッポン上陸!! キュートな見た目が話題を呼んでいるが、その実力は!? つーわけで、カーライフジャーナリストの渡辺陽一郎氏が徹底試乗を敢行。使い勝手などもじっくりチェックした!! 【写真】フィアット「600e」の細部 * * * ■初代フィアット600を現代風に解釈! 渡辺 今回試乗したのは9月10日に日本で発売されたフィアット600e(セイチェントイー)です。日本市場にフィアットの新型車が登場するのは、実に1年半ぶりになります。 ――お顔があざとかわいい! 渡辺 この個性的なフロントマスクは売りのひとつですね。 ――600eはコンパクトカーなんですか? 渡辺 SUVモデルです。全長は4200㎜と短いですが、全高は1595㎜と高くなっている。 ――外観は初代フィアット600を現代風に解釈したとか? 渡辺 初代フィアット600は1955年に発売された小型車で、戦後型フィアットの出発点になったモデルです。その後、57年にはよりコンパクトな500が発売されましたね。 ――初代フィアット600はどんなクルマだったの? 渡辺 丸みのあるボディが特徴の小型車で、現代の軽自動車よりもサイズは小さい。 ――そんな初代のフロントマスクと車名が令和の時代に復活したわけですね? 渡辺 最近のフィアットには、昔の500や600をモチーフにデザインされた車種が多く存在し、言うまでもなく車名も踏襲しているんですよ。 ――へぇー。 渡辺 余談ですが、600eのプラットフォームやEVユニットは、フィアットと同じ欧米自動車大手ステランティスに属するジープのアベンジャーと共通しています。さらに言うと、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も同じです。 ――今回試乗した600eの欧州デビューはいつですか? 渡辺 昨年7月にすでに発売を開始しており、同年9月にはマイルドハイブリッドも投入しています。