海外メディアも開会式楽曲担当の小山田氏のドタバタ辞任劇を報道「五輪・パラリンピックの音楽を担当する資格がない」
小山田氏の辞任は音楽やポピュラーカルチャーを扱う米国の雑誌「ローリング・ストーン」の電子版でも取り上げられた。 「日本の音楽家の小山田氏が東京オリンピック開会式のクリエイティブ・チームを辞任した。キャリアが軌道に乗っていた90年代半ばに小山田氏は、小学校から高校まで同級生をいじめていたことを記者に語っていた」 などと報じた。 同じく米国のエンターテインメント誌「バラエティ」電子版でも小山田氏の電撃辞任が報道された。 「東京オリンピックの開会式を数日後に控え、作曲家の小山田氏が少年時代に同級生をいじめていたことを認めた発言が再び表面化し物議を醸して辞任した」と書き出し、ツイッターからの声も拾い上げた。 「ツイッターでは、小山田氏の楽曲の採用に嫌悪感を示すユーザーが多くいた。あるユーザーは『パラリンピックの開会式には、この小山田の音楽に乗って障がいを持つアスリートたちがやってくることになる。何ということだ。かつてマイノリティや障がい者を虐げた小山田の音楽には、オリンピック・パラリンピックで使われる資格がない』と投稿していた」 同誌は、SNS上で、かつて、いじめや障がい者差別をした作曲家が作った音楽に対する嫌悪感が高まっていたことに注目した。 開会式まで4日しかないが、組織委員会はセレモニーの冒頭で使われる予定だった約4分間の小山田氏の作曲部分を使用せず、急遽、他の曲に差し替えることを明らかにした。そもそも組織委員会は、小山田氏の過去の言動などの“身体検査”を行っておらず、しかも、過去のいじめ問題の発覚後にも対応が後手後手に回った。1年延期となり、準備期間は十分にあったはずだが、何もプラスに変えることができていない。選手村では次から次へと新型コロナの陽性反応者が出ている。こんな組織委員会が運営する東京五輪で本当に大丈夫だろうか。