ガザ地区の人道状況改善の必要、米国務長官がイスラエルに伝える
Humeyra Pamuk [ウォシュントン 12日 ロイター] - 米国務省は12日、ブリンケン国務長官がイスラエル政府高官に対し、パレスチナ自治区ガザの深刻な人道状況を改善させる必要があると伝えたと明らかにした。 ブリンケン長官とオースティン国防長官は先月13日、ガザ地区の人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求める書簡をイスラエル政府に送付。イスラエル軍がガザ北部で再び攻勢を強める中、ガザの人道状況悪化に対処する具体的な措置を求め、措置が講じられなければイスラエルに対する軍事支援を制限する可能性を警告した。 国務省のマシュー・ミラー報道官によると、イスラエルのロン・デルメル戦略問題相が11日にブリンケン長官と会談し、米国の要求に対応するために行った政策決定などについて説明した。ブリンケン氏は、こうした措置はガザ地区の深刻な人道状況の改善につながらなければならないと強調し、追加支援の提供を含めた対応を求めたという。 国際援助団体は、イスラエルは米国の要求を満たしていないだけでなく、現地の状況を「劇的に悪化させる」措置を取ったと非難している。