上野のパンダ リーリーとシンシン。2011年に来日、24年9月29日に中国へ返還されて。ベストショットを公開
東京・上野動物園の人気者、リーリー(雄)とシンシン(雌)。2011年の来日以来、私たちを楽しませてくれましたが、24年9月29日に中国へ返還されました。(撮影◎高氏貴博) 【写真】リーリー、木に登って家族を見つめる * * * * * * * ◆ついにこの日が…… 東京・上野動物園の人気者、リーリー(雄)とシンシン(雌)。2011年の来日以来、私たちを楽しませてくれましたが、24年9月29日に中国へ返還されました。2頭とも現在19歳。高齢期に差し掛かる前に帰国させたということです。 2011年から毎日、上野に通ってパンダを撮影し続けていたフォトグラファーの高氏貴博さんは、「当初は26年2月に返還予定でしたので、急な発表には衝撃を受けましたし、寂しい気持ちでいっぱいです。」 「初めて2頭を見た13年前、パンダの人間のような仕草や、ガツガツしない平和な日常に、仕事に忙殺されていた心が癒やされて、いつしか夢中になっていました。」 中国に帰ったら、静かな環境でのんびり余生を過ごしてほしい。公開されてもされなくても、2頭の暮らす中国に遊びに行きます!」。 高氏さんの選ぶベストショットと、コメントをお楽しみください。
◆3頭の子に恵まれて 「リーリーとシンシンといえば、年に1度、発情期の同居が思い出されます。パンダの発情期や妊娠のタイミングは本当に限られた期間のため、パンダ舎全体が期待と緊張でざわざわしていました。」 「17年に娘のシャンシャンが誕生したときは、上野中がお祭り騒ぎでしたね。その後、21年に双子のレイレイとシャオシャオも生まれ、シンシンの子育て姿が僕らを楽しませてくれました」と高氏さん。 シンシンや子どもたちをまるで遠くから見守るように、高い木の上から見つめていたリーリー。高氏さんによると、「実際、リーリーはシンシンのことが気になって仕方ない様子でした」。 中国に帰っても、元気でね! 【上野動物園のパンダ一家】 母:シンシン(真真)2005年生まれ・雌 父:リーリー(力力)2005年生まれ・雄 子:シャオシャオ(暁暁)2021年生まれ・雄 レイレイ(蕾蕾)2021年生まれ・雌 シャンシャン(香香)2017年生まれ・雌 (構成=本誌編集部、撮影=高氏貴博)
高氏貴博