顔のたるみ改善に「小顔ローラー」じつは逆効果なワケとは? 医師が教える“正しいたるみ対策”
医療機関でのたるみ対策とセルフケア
編集部: それでは、たるみにはどのように対処したらいいのでしょうか? 畑山先生: 最も効果が期待できるのは、医療機関での治療です。たるみ対策には様々な治療法がありますが、一般的なのは糸を使ってリフトアップする「糸リフト」です。時間が経つと体内に吸収される糸を皮膚の中に埋め込んで皮膚のたるみや脂肪を持ち上げる方法で、メスを入れる必要がないことに加え、自然に見えるとして人気を集めています。 編集部: ほかには、どのような治療法がありますか? 畑山先生: 原因によって異なりますが、超音波を当てて皮膚の再生を促し、皮膚を引き締める治療法や、高周波による熱作用でたるんだ皮膚を持ち上げる治療法などもあります。また、たるみの原因が脂肪の場合には、脂肪吸引の治療も効果が期待できます。 編集部: セルフケアでは、どのような点に注意すればいいのでしょうか? 畑山先生: まずは乾燥に気をつけてください。また、冬や曇りの日でも紫外線対策をして、肌の奥にあるコラーゲンを守り、ハリを維持することも大切です。加えて、表情筋トレーニングも顔のたるみ予防に役立ちます。 編集部: 自分でできることもあるのですね。 畑山先生: そうですね。首や肩のマッサージをすると首回りの血行が良くなり、顔がすっきり見えることもあります。特にデスクワークで首や肩がこっている人は、マッサージやストレッチをしてみるのもいいかもしれません。そのほか、タンパク質がメインの食事を意識することも重要です。タンパク質の摂取量が少ないと皮膚がへたれてくるので、しっかり摂るようにしましょう。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 畑山先生: 皮膚のたるみは個人差が大きいため、実年齢より若く見えたり老けたりするという変化量も大きくなります。「実年齢より老けて見えるのは避けたい」と思うならセルフケアも重要ですが、間違ったセルフケアをするとかえって老けて見えることもあるので、正しい知識を身につけることが必要です。もしセルフケアでも対処が難しい場合や、ワンランク上のたるみ取りを目指す場合には、ぜひ、美容医療を検討してみてはいかがでしょうか。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]