鹿児島など九州南部に活発な雨雲 午後は非常に激しい雨も 落雷や竜巻にも注意
今朝(27日)は、九州南部に活発な雨雲がかかっています。九州はこのあとも雨や雷雨で、九州北部でも激しく降る所があるでしょう。局地的に滝のような雨が降り、大雨となる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒してください。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
九州で激しい雷雨 今夜から明日午前中 線状降水帯発生の恐れ
今朝(27日)は、梅雨前線が九州付近にのびています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっているため、九州南部では、所々で激しい雨が降っています。 1時間降水量は、鹿児島県南大隅町で46.0ミリ(9:34まで)、鹿児島市喜入(きいれ)で38.0ミリ(8:12まで)、鹿児島県指宿市で32.5ミリ(9:09まで)など、鹿児島県では、道路が川のようになるほど激しい雨の降った所がありました。(*数字はいずれもアメダス速報値) このあと、梅雨前線が北上するため、九州北部でも雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。鹿児島県など、局地的に1時間に50ミリの滝のような雨が降り、大雨となる恐れがあります。道路の冠水や土砂災害、河川の増水・氾濫に警戒してください。大気の不安定な状態が続くため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。 なお、今夜(27日)から明日28日(金)の午前中にかけて、福岡県や佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、山口県では、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。最新の気象情報をご確認ください。
非常に激しい雨とは
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。 なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。 ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。
日本気象協会 本社 日直主任