帯状疱疹に血尿、がん闘病中に次々と訪れる試練 日常生活は崩壊寸前、膀胱の全摘出手術を決断
もはやQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)がどうのこうのといったレベルではない。日常生活は崩壊寸前に陥っていた。止血剤を服用してはいたが、血尿が完全に治まることはなかった。そこで主治医と相談のうえ、大きな決断を下した、膀胱の全摘出手術を行うことにしたのだ。肥大化した腫瘍を内包するだけに困難な手術になりそうだ。手術日は10月29日となった。 ■帯状疱疹ワクチン接種で新方針 帯状疱疹ワクチン接種に大きな動きが出てきた。厚生労働省は2025年度から65歳になった高齢者などを対象に「定期接種」を始める方針を決めた。接種費用を公費で補助する。
対象は65歳になった高齢者と、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、免疫機能に障害がある60-64歳の人。すでに65歳を超えている人に対しては、2025年度からの5年間に接種できる機会を設ける。 現在は50歳以上の人や感染リスクの高い人を対象に「生ワクチン」や「組み換えワクチン」の接種が行われている。いずれも任意接種なため、8000円から2万2000円程度の費用がかかる。自治体によっては数千円から1万円程度の補助が出るケースがある。
山田 稔 :ジャーナリスト