【それも違法!?】ドライブシーズン到来で油断は禁物、やってしまいがちな…守っておくべき交通ルール4選
3. 無灯火やハイビームのままの夜間走行
たまに見かけるのが夜でもライトを点けないで走っているクルマ。ボディカラーが黒などの濃色の場合、目立たなかったり、溶け込んでしまったりしてとても危険だ。原因は自発光のメーターが増えたことで、運転しているドライバーはライトが点いていると勘違いしがち。前方が暗くておかしいなと思わないのか不思議ではあるが……。 そしてもうひとつがハイビームのままのクルマ。原因はすでに紹介したポイント同様に「ハイビームで走るのが基本」と一時話題になったことと、オートハイビームの普及がある。後者はオートとはいえ、歩行者には反応しにくくて、ハイからローに切り替わらないでそのままということも珍しくないだけに要注意だ。 実際に警官をハイビームで強烈に照らしてしまい、切符を切られた例もあるので、ライトの向きぐらいでと油断してはいけない。減光等義務違反で、乗用車の場合、点数1点、反則金6000円で、無灯火も同じとなる。
4. 微妙な左側からの追い越しと追い抜き
そもそも「追い越し」と「追い抜き」の違いはなにかをご存知だろうか。追い越しは右から抜いて、前走車の前に出ること。追い抜きは隣の車線を走っていて、横を走っているクルマの前に出ることで、事前に車線変更して戻らない場合も含む。追い越しをするのは基本的に右の車線からで、左の車線からは違反になる。ただし、追い抜きは自然な流れに乗っていたら左側車線のほうが速くて前に出てしまうのは違反ではない。 微妙なのは左に出て、右側車線を走るクルマを抜いて、しばらくして右の車線に出たときで、一見すると追い越し、いわゆる左抜きに思える。ただし、右に出るまでの時間が長ければ、追い抜きをしてしばらくしてから単に車線変更をしただけとも言える。 取り締まりとなった場合、どれくらいの時間走るのが追い越しと追い抜きの基準なのかで揉めることもある。厳密な基準はなくて、取り締まり警察官の現場判断になるので、紛らわしいことはしないほうがいいだろう。点数2点、普通車で反則金9000円となるのでなおさらだ。
文/近藤暁史
MonoMaxWeb編集部