【広島】27歳右腕決意 来季メジャー挑戦の思いを封印 7年ぶり優勝へ「原動力になれたら」
広島の森下暢仁投手(27)が11日、来季はメジャー挑戦の思いを一時封印してチームを7年ぶりリーグ優勝に導く決意を示した。マツダ内で3500万円増の年俸1億6500万円で契約更改。「(米挑戦は)目標ではあるけど、まずは優勝するために頑張らないと。自分が入ってからBクラスが多い。優勝の原動力になれたら」と、力を込めた。 昨年の更改後に初めてメジャーへの思いを公にした。海外FA権取得は最短で28年シーズン。この日、改めて球団に思いは伝えたが、見据えるのは「優勝」の一点。10勝10敗だった今季、最後は6戦6敗で終えた。「9月の失速を自分が食い止められずにBクラスになってしまった」と悔やむ。 来年1月は昨年に続いてタイガース・前田との合同自主トレでレベルアップに取り組む。「誰か一人でも突き抜けないと、優勝というのは難しい」。将来的な夢の実現を近付けるためにも、自身がその“誰か一人”となる。(畑中 祐司) 〇…広島・新井監督がマツダ内で、現役ドラフトでヤクルト移籍が決まった矢崎に“直エール”を送った。9日に連絡を受けた際に「会って話そう」と伝えた。昨季は一時、守護神も託した右腕。自身が07年オフに阪神にFA移籍した経験から「新天地に入ると力むだろうから、オーバーペースにならないように」などとアドバイス。矢崎は、8年間の広島生活に「その年、その日のベストを尽くしてきたと思う。総じて良かった。ありがたかったな、という思い」と振り返った。
報知新聞社