「後から情報出るのは誠に遺憾」小林製薬「紅麹問題」で報告漏れに横山市長が苦言「どこの誰かのメンツのためでなく、全ては消費者に安心してもらうため対応進めている」
紅麹原料を使用した製品について、小林製薬がまたも「報告漏れ」。度重なる事態に、大阪市の横山英幸市長が苦言を呈しています。 小林製薬は今年3月、紅麹原料を供給する52社とそこからさらに供給された173社の製品について、「報告が必要な量以上の紅麹原料を含む製品はない」と厚労省に報告していました。 しかし7月、厚生労働省からの指摘を受けて改めて調べたところ、5社で該当製品があったと公表。さらに1日、新たに4社の報告漏れがあったと公表しました。 このうち2社についてはプベルル酸が検出された原材料ロットを 使用している可能性があるということですが、厚労省によるといずれも自主回収され、健康被害は報告されていないということです。 報告漏れが生じた理由について小林製薬は「各社への確認や報告内容の検証に一部不備があった」などとしています。 この「報告漏れ」を受けて、大阪市の横山市長は「後から情報が出てくるのは非常に遺憾」としたうえで、2日、次のように話しました。 (横山英幸市長) 「どこの誰かのメンツのためでもなく、全ては消費者の皆さんに安心してもらうために対応を進めてきている」「そんな中で市にご報告いただけてなかったというのは本当に残念に思う。今後はこういうことがないよう、くれぐれも気をつけていただきたい」 小林製薬の紅麹原料を含むサプリメントをめぐっては、6月末にも死亡との因果関係が疑われる76人の事例が報告されていなかったことが明らかになっています。 小林章浩社長の事実上の引責辞任が決まった7月23日にも、横山市長は「対応に課題もあったと思う。もう少し早く相談していただけたらという思いがあった」と話していました。