春日部共栄’19センバツ 選手紹介/5 榊原圭哉選手/高橋秀弥選手/安保昇希選手 /埼玉
<第91回選抜高校野球> ◇送球後ろにそらさぬ 榊原圭哉選手(2年) 184センチの長身を生かし、一塁の控えとして日々練習に励む。新チーム発足までは捕手を務め「本当は捕手を続けたかった」と打ち明ける。一塁手の経験は少ないが「送球は絶対に後ろにそらさない」と覚悟を決める。 昨秋の関東大会の山梨学院(山梨)戦で、最後の打者として立った打席が忘れられない。直球を予測していたが、向かってきた球はスライダー。予期せぬ変化球に手が出ず見逃し三振に終わり、悔いだけが残った。 「三振上等」。中学時代の恩師の言葉を今は何度も繰り返す。「バットを振らないと何も始まらない」。センバツでは代打での起用も予想される。「同じ過ちは繰り返さない」。そう誓っている。 ◇ 身長184センチ、体重86キロ。右投げ右打ち。諏訪台中(東京)出身。 ◇捕球に強い自信持つ 高橋秀弥選手(1年) 父正幸さんは春日部共栄OBで、1993年夏の甲子園で準優勝を果たした時の主将。センバツ出場が決まった時「おめでとう」と声を掛けてくれた。 近くに少年野球をできる環境がなく、小1からソフトボールを始めた異色の経歴を持つ。「ソフトボールは軟式と違って跳ねない。バウンドが硬式に似ている」といい、捕球には強い自信がある。 好きな言葉は、中学時代のコーチに言い聞かされた「自分を裏切るな」。野球の技術を磨くために、一人で数も数えず一心不乱に素振りをするなど自分を追い込む練習をする。 センバツではかつて父がプレーした甲子園の土を踏む。「初めての甲子園だが、動じずプレーをする」 ◇ 身長170センチ、体重68キロ。右投げ左打ち。希望が丘中(神奈川)出身。 ◇好機見逃さぬ判断力 安保(あんぽ)昇希選手(1年) 春日部共栄野球部のマネジャーを務めていた姉の影響で練習を見学し、選手たちの明るさにひかれて入部。1年生ながらベンチ入りし、得点に絡む三塁コーチの重責を担う。 昨秋の関東大会の藤代(茨城)戦では、相手の二塁手が本塁に背を向けているのを見逃さず、一塁走者の木村大悟選手(2年)に迷わず本塁に突っ込むよう指示。「賭けだったが、場面をしっかり見極められた」と判断力への自信を深める。 センバツでも三塁コーチに入る可能性が高い。憧れた春日部共栄野球を甲子園でも見せられるよう、好機では前面に立って思い切り腕を回すつもりだ。 ◇ 身長171センチ、体重64キロ。右投げ左打ち。美園中(さいたま市)出身。=随時掲載