自動車学校の指導員不足という課題解決につながるのか?運転をAIが判断する「AI教習システム」を体験した
トヨタ/レクサスの同機能は、夜間や暗い車内で判断する必要があるため赤外線カメラが必須だが、AI教習システムでは昼間の時間帯を想定しているため、現時点では光学式カメラで十分な機能を果たす。 ■AI教習システムを体験する さっそくAI教習車両に乗り込む。画面に従って操作するとドライバーは教習IDで認識される。その後、コースを選択し発進する。今回は場内(教習所内)での運転操作に対する「みきわめコース」を体験した。
筆者が体験したみきわめコースはドライバー(筆者)一人が乗車して行う。いわゆる無線教習と同じ環境だが、今回は体験取材のため助手席に、AI教習所の等々力指導員に乗車していただく。 発進早々、「AIによる運転操作の診断はかなり辛口です!」と等々力指導員。緊張しつつ、発進前の目視による安全確認を行い、ウインカー操作を併用して発進する。進路変更や右左折する際には道路交通法に定められた3秒/30mルールを守り、いつも以上に慎重な運転を行った。青信号からの発進もアクセルを踏み込む前に左右を確認し、左折時には巻き込み防止のため、これまた道路交通法に定めた通り、きっちり左に寄せて小まわりする。
南福岡自動車学校の場内は広く、速度をつい出してしまうが制限速度を守って走る。途中、坂道があり、その頂上付近は大きくカーブしている。わかりやすく見通しの悪いところだ。ここでも速度を落とし、センターラインをはみ出さないようにステアリングをゆっくりとまわす。縦列駐車、クランク路、S字カーブ路、方向転換などひとしきり走行する。 ちなみにコース走行中、システムが次に走行する道順を車載モニターと「TTS」(テキストトゥースピーチ)による人工音声で伝えてくれるので安心だ。また、停止時には次の操作なども表示と声で教えてくれる。運転時は一人だが、こうしたシステムのサポートがあるため迷うことなくコースを走ることができた。