センバツ2023 報徳学園と社、寒波ニモマケズ練習 出場決定から一夜 /兵庫
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)出場決定から一夜明けた28日、報徳学園(西宮市)と社(加東市)の選手たちは甲子園での飛躍に向け、気持ちを新たに練習に励んだ。 ◇報徳「実感湧いてきた」 報徳学園の選手たちは午前9時から同校のグラウンドで、時折降る雪にも負けず練習に臨んだ。 選手たちは声を掛け合い、バッティングや内野ノックなどに励んだ。増量に取り組む選手が多く、合間にパンや米などを食べ、エネルギーを補給していた。 捕手で主将の堀柊那(2年)は「センバツが決まり、いつもよりも意識が高く練習に臨むことができた。ウエートトレーニングを頑張って、大会前の実践練習に備えたい」と意気込んだ。 エースの盛田智矢(同)は「センバツ出場に実感が湧いて、いつもよりも体を追い込むことができた」と手応えを語った。【大野航太郎】 ◇社「ここから本番」 社の選手たちは、午前8時から校内で練習に取り組んだ。連日の寒波でグラウンドが乾かず、この日もグラウンドでの全体練習はできなかったが、午前中は体育館下で打撃練習などに打ち込んだ。 主将の隈翼(2年)は「選ばれたこともあり、向上心を持ってみんなが練習に取り組んでいるのを感じる」といい、「ここからが本番なので気を緩めずにいきたい」と意気込んだ。 午後からは、トレーナーと共にダッシュや股関節を動かすトレーニングなどに笑顔で取り組んだ。高原大輝部長(34)はミーティングで「選ばれるにふさわしいチームであり続けよう」と選手らに声をかけ、「気を引き締めて、選んでいただいたことを忘れずに練習したい」と力を込めた。【喜田奈那】 〔神戸版〕