知らないうちに心身の健康をむしばむ、意外なストレス要因3選とその対策
死別や離婚、失業、病気、けがなど、大きな出来事によるストレスはよく知られている。しかし実は日常の些細なことの中にも心身の健康に悪影響を与える要因は潜んでいる――ガラスの破片のようにチクチクと意識の表面を突く小さな刺激物が、いずれ精神的・肉体的な病気を引き起こすのだ。ここでは特に女性が抱えやすい、普段あまり意識していないストレス要因3つとその対策を紹介しよう。 Photos: Getty Images From: Oprah Daily
【見えないストレス要因・その1】社会的孤立
孤独は単に気分を落ち込ませるだけではない。世界で最も長生きする人々の習慣を研究してきた、『The Blue Zones American Kitchen』の著者ダン・ビュトナーは、実際に孤独によって人生が何年も短縮される可能性があると警告する。 「コミュニティへの帰属意識が強い人は、より孤立した人たちよりも長生きする傾向があります」
社会的孤立は高血圧、心臓病、肥満、免疫力の低下、不安、うつ病、認知機能低下、アルツハイマー病、さらには死亡のリスク増加と関連する。ポッドキャスト「Dear Therapists」の共同司会者であり、 『Emotional First Aid』の著者でもあるガイ・ウィンチ博士は「慢性的な孤独感は、私たちの長期的な健康に1日15本のタバコを吸うのと同じダメージを与えることがわかっています」と述べている。
社交をスケジュールに入れる
社会的孤立を避けるためには、社交をスケジュールに組み込んで、半ば強制的に行うことが有効だ。 長寿で有名な世界の地域(日本の沖縄やイタリアのサルデーニャ、カリフォルニアのロマリンダなど)では、信仰が人々を結びつける上で大きな役割を果たしている。ビュトナーは、現在あなたが宗教コミュニティに属している場合はより積極的な役割を果たすことを提案している。そうでない場合は、毎週の瞑想クラスやウォーキンググループに参加したり、ボランティアをしたり、読書クラブを始めたりしてみよう。重要なのは、共通の価値観を持つ他者とつながり、有意義な絆を築くために必要な時間と労力を投資することだ。