知らないうちに心身の健康をむしばむ、意外なストレス要因3選とその対策
彼女はデジタルデトックスをより容易く成功させるために、昔ながらの必需品を常備しておくことを勧めている。メモアプリの代わりに鉛筆とメモ帳。緊急の連絡対応のために固定電話、スマートウォッチの代わりに従来型の時計、そしてラジオがあれば良いだろう。シュレインはデジタルデトックスをしている間は家族と一緒に本を読んだり、日記を書いたり、料理をしたり、友達を家に招いたり、自転車に乗ったり、音楽を演奏したり、芸術作品を作ったり、あるいは「時には何もしない」と語っている。
日常的な携帯電話の使用時間の制限も検討するべきだ。毎朝SNSをスクロールして1時間を無駄にすることが本当に自分にとって必要だろうか? その自由時間を瞑想したり、ストレッチしたり、感謝の日記を書くのに数分間使ったら、どれだけ生産的で穏やかになれるか考えてみよう。
【見えないストレス要因・その3】感情労働
夫婦である程度家事の分担はできているかもしれない。しかし、子供が学校の劇に参加できなかった、と泣き出した場合はどうだろうか? たいていの場合、子どもに手を差し伸べるのは母親の方だ。この不均衡は他の対人関係にも展開していると『Emotional Labor』の著者であるローズ・ハックマンは言う。家庭でも職場でも、接客業やヘルスケアなど、精神的に大変な業界では女性の数が男性を大きく上回っており、女性は心のケアや平和の維持に関連する目に見えない精神的な仕事という過酷な挑戦に直面している。
無愛想な客が温かいラテを投げつけてきたときに「笑顔でサービス」を提供しなければならない女性バリスタや、臨終間際の男性が孫と初対面できるように静かに規則を破り(そして、自分の昼休みを犠牲にする)看護師もいるかもしれない。「感情労働とは、他人の感情に良い影響を与えるために、自分の感情を調整、操作する行為です」とハックマン。「これは、目に見えないことが多く、高度に女性化され、価値を低く見積もられてきた仕事ですが、それでも私たちの社会にとって不可欠なものです」