「ビクビクせんでも大丈夫や」54歳トップレーサーが「S級最年長優勝記録」のライバルとG1レースでせめぎ合い
平塚競輪場のナイター「第67回オールスター競輪(GI)」は、13日、初日を迎える。一次予選7Rを走る山口富生に話を聞いた。 54歳の大ベテランがGI戦線で際立つ存在感を放っている。直前の7月岐阜で落車をしたが「あ、ケガは大丈夫!」と問題無しを強調し、7Rは期待の若手、纐纈洸翔と初連係する。 「うちは弱小、中部だから(笑)。地区の後輩と一緒にしてくれただけでありがたい」と初のGI戦に挑む後輩を巧みにリードする。 さて、このレースには同じく50代の内藤宣彦が同乗している。両者のせめぎ合いもまた大きな見どころだ。それは内藤が去年8月に青森FIで達成した「S級最年長優勝記録」が影響しているからだ。 「内藤はオレの1個下なんです。だからオレがFIの決勝に乗るとビクビクするんですよ(笑)。だからビクビクせんでも大丈夫や、っていつも言ってやるんです」 54歳にしてS級1班に君臨し、6月いわき平では決勝2着を手にするなど、まだまだ記録更新の可能性は秘めている。加えて、通算獲得賞金10億円到達も今年か来年には達成できそうな見込み。衰え知らずのベテランはまだまだ意気盛んだ。(netkeirin特派員)