藤川球児監督、阪神新入団選手に〝脱・火の玉ワード〟でエール 親御さんも安心?「タイガースが立派に育てます!」
阪神・藤川球児新監督(44)が9日、大阪市内のホテルで行われた「2025年度新人選手入団発表会」に出席。エース番号「18」を着けるドラフト1位左腕の伊原陵人投手(24)=NTT西日本=ら総勢9選手にどんな熱いゲキが…と思われたが、今の時代に合わせてソフトな〝脱・火の玉ワード〟でエールを送った。 【写真】運動会を楽しむ幼少期の伊原陵人 「彼らの表情、挨拶を聞いていると、すごく大人な選手なので安心して今日を迎えている。来年の2月、本当の戦う姿が見られるのが待ち遠しい」と多少のヨイショ? を交えて印象を語った指揮官。「私たち阪神タイガースの戦力は12球団屈指だと自負している。タイガースが立派に育てます!」と熱弁を振るって、参列した選手の親御さんらまで安心させた。 新人の心得を説く際もこれまでのような〝火の玉節〟は封印。「素直でいることが一番大事。壁にぶつかってすさんだり、卑屈になることもあるだろうが、それでは成長が止まる。卑屈になっていてもプロは誰も助けてくれない」と語りかけ、「やっぱりひた向きに練習している姿というのが素直。常に自分の道で進んでいくという選手が勝ち残っている」と、「素直」の2文字を連呼して奮起を促したのだ。 また、唯一の高校生で2位の今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=は「〝急がば回れ〟という言葉もある。のびのびやってほしい。近未来のエースですから」とし、スロー育成方針を早々と公表。一方で1位の伊原は「目指すのは開幕1軍と新人王。強気が持ち味で、エースとして活躍していきたい」と鼻息が荒いが、指揮官はあえて温かく、そして首を長くして新人らの台頭を心待ちしている。 (岩﨑正範)