【MLB】佐々木朗希の争奪戦 「山本由伸とは違う状況」「お金が最重要事項ではないだろう」と球団幹部
佐々木朗希のメジャー挑戦が正式に発表されたことを受け、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は各球団の幹部を対象に取材を実施。匿名ではあるものの、複数の球団幹部から佐々木に関するコメントを引き出している。あるア・リーグの球団幹部は「これは山本由伸とは違う状況だ」とコメント。「彼がチームを選ぶにあたって、お金は最重要事項にはならないだろう」との見解を示した。お金が重要ならば当然25歳まで待つはずであり、佐々木獲得にあたって「お金は最重要ではない」と考える球界関係者は非常に多い。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 別のア・リーグの球団幹部は「各チームは単に最高額の契約金を用意するのではなく、自分たちを売り込む必要がある」とコメント。「すべての球団が彼が求めるものを持っているわけではないので、完全に平等な競争条件とは言えないかもしれないが、ペイロールの規模は必ずしも重要ではないだろう」と語り、球団の魅力をしっかり伝えることさえできれば、スモールマーケット球団にも十分にチャンスがあるとの見解を示した。 あるナ・リーグの球団幹部は「完全な一騎打ちというわけではないが、ドジャースとパドレスの2球団はおそらく、最も論理的な移籍先だろう」とコメント。ドジャースには大谷翔平と山本由伸、パドレスにはダルビッシュ有と松井裕樹がおり、それに加えて西海岸の温暖な気候もあり、多くの球界関係者がドジャースとパドレスを有力候補に挙げている。しかし、あるア・リーグの球団幹部は西海岸以外の球団を排除しているわけではなく、「東海岸の球団のなかではメッツが最有力だろう」と語った。 では、佐々木の実力に対する評価はどのようなものなのか。あるナ・リーグの球団幹部は「メジャーリーグの打者たちにとって、非常にタフな相手になるだろう」と語り、佐々木がメジャーリーガーにも十分に通用する投手であると評価。ただし「どの球団と契約するとしても、彼が200イニング投げることを計算してはいけない」と付け加えた。「エース級のポテンシャルを持つが、投球イニング数が少ない」という佐々木の特徴はメジャー各球団にもしっかり伝わっているようだ。