歯科医が選ぶ、虫歯を防ぐために避けるべき食品 10
科学誌『アドバンシーズ・イン・ニュートリション』に掲載された2016年の調査によると、世界人口の推定80%が虫歯にかかっていて、アメリカの成人の約4分の1が未治療の虫歯を抱えているそう。
そのおもな原因は、食事の質の悪さと砂糖の消費量の多さにあるという。ただし虫歯は食べ物によって起きる(または悪化する)さまざまな口腔健康問題の1つにすぎません、と米歯科保険会社「デルタ・デンタル・プランズ・アソシエーション」の最高歯科責任者のジョセフ・ディル医師は語る。
「毎日の食事は、体全体の健康維持に欠かせない口腔内の健康に直接的な役割を果たしています。健康的な笑顔を維持するには、毎日の歯磨きやフロス、定期的に歯医者に行くことが大切ですが、口腔の健康を守るにはそれだけではありません。健康的な食事から重要な栄養素を摂取することで、歯を支える骨を強化し、虫歯や歯周病、口腔がんの予防につながります」とディル医師。
反対に栄養価の低い食事は、歯のシミやエナメル質の酸蝕、虫歯など、悪い影響をもたらす恐れがある。 「だからこそ、少なくとも1日2回フッ素入り歯磨き粉で歯磨きをすること、1日1回はフロスすることが非常に重要なのです」とディル医師は付け加える。 歯に良くないものは避け、できるだけ歯に優しいものを食べられるように、歯科医が考える歯に悪い食品をリストアップしてみた。キャンディーやソーダなど成長期に母親から制限されていた食品のほか、思わぬ食べ物がリスト入りしていて驚きかも。
トフィー
歯にダメージを与える食品の条件がすべてそろったトフィーが入るのは当然といえば当然。トフィーは固くて粘り気があり、砂糖もたくさん使われている。つまり、歯が欠けたり、歯についたりしやすく、最終的に虫歯になりやすいということ。
ソーダ
砂糖の入った甘いソフトドリンクを飲むと虫歯になりやすく、一般的に炭酸飲料は時間の経過とともにエナメル質を溶かすことが、研究で明らかになっている。「バイト」のレポートによると、濃い色のコーラは歯のシミの原因になるという。