【BCターフ】血統から浮上するシャフリヤール&ローシャムパークのライバルは?/坂上明大の重賞血統査定
重賞の血統傾向を分析し、出走予定馬の適性を査定するコラムを連載中の配合コンサルタントの坂上明大氏がブリーダーズカップにも参戦。馬券発売されるレースのひとつ、ブリーダーズカップターフの有力馬の血統を解説します。予想のお供にどうぞ。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<BCターフの血統傾向>
2024年のブリーダーズカップはデルマー競馬場での開催。デルマー競馬場の芝コースは1周距離が約1400メートル、4角からゴール板までの距離が約249メートルというJRAのどの競馬場よりコンパクトな競馬場。BCターフが行われる2400メートルは1周半する周回コースでもあり、機動力が求められる舞台であることは間違いありません。ただ、直線が短いがゆえに21年のようなハイペース戦になると追い込み勢にもチャンスが。ペース予想も非常に重要なポイントです。
エミリーアップジョン
フランス血脈を中心に構成されたスタミナと瞬発力に優れた牝系に属し、Sea The Stars×Baratheaというスピード面も強化した配合形。軽い馬場の適性は高そうで、今年のドバイシーマクラシックでは日本馬と遜色ない末脚を披露しています。ただ、脚をタメて良さが出そうな血統でもあるだけに、小回りコースへの対応力には不安が残るところです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★