【BCターフ】血統から浮上するシャフリヤール&ローシャムパークのライバルは?/坂上明大の重賞血統査定
ファーブリッジ
軽快な北米血脈を中心に構成された芝馬で、軽い馬場や小回りコースへの適性は抜群。特に母父Kitten's Joyは2017年勝ち馬タリスマニックと同じEl Prado系の種牡馬で、同年に人気薄で4着だったSadler's Joyの父でもあります。ただ、他の有力馬と比較すると少々底力に欠ける血統ではあるため、2017年のようなスローペースの方が本馬の持ち味が活かせそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
ローシャムパーク
3代母に女帝エアグルーヴを持つ名牝系に属し、母レネットグルーヴは2冠馬ドゥラメンテと同じキングカメハメハ×サンデーサイレンスの組み合わせ。ハービンジャー産駒の本馬も牝系譲りのストライド走法で、広いコースで息の長い末脚を発揮する形がベストでしょう。その分、コンパクトなデルマー競馬場は少々窮屈かもしれません。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★
レベルスロマンス
一昨年のBCターフ(キーンランド競馬場)の優勝馬。3代母Much Too Riskyに遡る牝系に属し、半弟Measured Timeも2024年マンハッタンSの勝ち馬です。また、近親にはアサクサデンエン≒スウィフトカレント≒ヴィクトワールピサ兄弟などがおり、日本ともゆかりのある牝系でもあります。父Dubawiは2021年勝ち馬Yibirと同じで、高速決着に強い種牡馬。小回りコースやハイペース戦への対応力は非常に高く、デルマー競馬場でも中心の一頭であることは間違いありません。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★★
坂上 明大