28季連続「万羽ヅル」確認 ナベヅル、マナヅル、カナダヅル…越冬地・出水平野はおおにぎわい
出水平野で越冬するツルの羽数調査が30日、鹿児島県出水市高尾野町下水流の東干拓休遊地と同市荘の荒崎休遊地であり、1万2992羽を記録した。1万羽を超えたのは28季連続。 【写真】羽を休めたり餌をついばんだりするツル=30日午前9時12分、出水市高尾野町下水流
内訳はナベヅル1万2036羽、マナヅル948羽、クロヅル4羽、カナダヅル3羽、ナベクロヅル1羽。当初は2日に調べる予定だったが雨のため中止し、今季初の調査となった。 30日は夜明け前から、地元の高尾野中学校と義務教育学校・鶴荘学園の両ツルクラブ、県ツル保護会の計約100人で数えた。東干拓を担当した高尾野中3年でツルクラブの神園樹里部長は「緊張したけど、みんなで助け合ってできた。1万羽を超えてうれしい」と喜んだ。 今季の飛来は、10月18日に第1陣としてナベヅル7羽、クロヅル1羽、カナダヅル1羽を確認。その後も順調に増えていた。今後は12月21日と来年1月12日に調査する予定。
南日本新聞 | 鹿児島