巨人大物OBがGT激震コーチ人事に緊急提言…「監督任せではなく勉強熱心で熱意のある優秀なコーチを集めよ!」
クライマックスシリーズ(6日、セパ同時開催)を前にした2日、複数の球団でコーチングスタッフの退団が発表された。巨人と阪神にも動きがあり、巨人は石井琢朗3軍野手コーチ(51)、片岡治大3軍野手総合コーチ(38)が退団、阪神は2軍の清水雅治ファーム野手総合コーチ(57)、山田勝彦ファームバッテリーコーチ(52)、高橋建ファーム育成コーチ(52)、中村豊ファーム外野守備走塁コーチ(48)、平野恵一ファーム打撃コーチ(42)の大量5人の退団が発表された。リーグ優勝を逃した伝統の両球団は来季の建て直しに向けて動き始めたが、巨人OBでヤクルト、西武では監督を務め日本一を手にしている“球界大御所“の広岡達朗氏は「チームを強くするためには、監督はもちろん、コーチの指導力が重要。監督任せでなく、フロントが主導して勉強熱心、指導熱心な優秀なコーチを集めよ」と緊急提言を行った。
巨人は石井琢朗コーチが他球団へ流出
これもV逸チームの定めなのか。 巨人、阪神のコーチングスタッフの刷新が始まった。11月1日にフェニックスリーグが終了、コーチの契約は、基本的に10月末をもって切れるため、各球団が、このタイミングでの発表となったものだ。 巨人は、横浜、広島の現役時代に通算2432安打をマークし、その卓越した打撃理論と戦略で2016、2017年のカープの連覇を支えた石井コーチを手放した。ヤクルトで2年コーチをした後、昨年からは原監督に請われて巨人入りしてリーグ優勝に貢献。ベテランの中島宏之の再生などを手助けして今季もキャンプから1軍の野手総合コーチを務めていたが、後半戦からは試合が始まると打撃不振の影響もあってかベンチ外となり、逆転優勝を狙う10月5日から阿部2軍監督の1軍作戦コーチの昇格人事に伴って3軍へ配置転換されていた。 古巣の横浜DeNAに流出しそうだが、退団を申し入れたのも無理はない。 西武時代に3拍子揃った内野手として盗塁王4度、最多安打1度のタイトルを獲得、2014年に巨人にFA移籍した片岡コーチもチームを去った。 片岡コーチは巨人で3年プレーして引退後、そのまま2軍内野守備走塁コーチとしてチームに残り3軍では若手育成に尽力していた。 広岡氏は、コーチの刷新が、巨人再建のカギだと見ている。 「優勝して当然の戦力を整えていた巨人が負けた要因はいくつもあるが、私は根底にあるのがコーチの指導力不足だと見ている。”タレント軍団”のようなコーチが何を教えられるのかと不安視していたが、やっぱりダメだった。桑田には期待していたが、成果は見られない。若手の生え抜き野手が何人か出てきたことが救いではあるが、来年のチームの建て直しに向けて野球をよく勉強をしていて、根気強く熱意を持って選手を鍛えることのできる優秀なコーチをまず揃えなければならない。これは戦力補強よりも大事な部分だ。人選も原任せにしてはならないだろう。広島には、伝統的にそういうコーチが育つ土壌があるので石井が来たことには期待をしていたのだが、巨人の水が合わなかったのかもしれない」