楽天カード、みずほFGと資本業務提携を検討。拡大が見込めるカード事業の法人領域を強化
楽天グループ(楽天)は9月30日、連結子会社の楽天カードとみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)において戦略的な資本業務提携を検討していくことで合意したと発表した。12月31日までに提携の効力発生をめざす。 楽天グループは、楽天証券ホールディングスとみずほ証券との間で、資産形成・資産運用分野での連携を含めたグループ連携を進めている。楽天カードのさらなる成長に向けて、みずほFGとの連携を加速。盤石な個人向けのビジネスに加え、今後拡大が見込める法人領域などでの成長機会を追求していく。 幅広い顧客基盤を有するみずほFGとの提携を強化することで、楽天カードの事業領域の拡大および持続的な成長を実現。楽天カードを中核とした楽天フィンテックエコシステム全体のさらなる拡大、発展をめざすことは企業価値向上につながると判断した。 現在、楽天カードの100%連結子会社である楽天インシュアランスホールディングス(HD)については、生損保の連携強化の段階であることなどの事項を総合的に勘案した結果、みずほFGとの提携対象外とし、楽天インシュアランスHDの株式は楽天グループが100%継続保有する予定。 また、提携後においても楽天カードは引き続き楽天エコシステムを形成し、楽天グループの重要な連結子会社でのあるとの位置付けに変更はないとしている。 楽天と楽天銀行は4月1日付で「フィンテック事業再編に向けた協議の開始に関するお知らせ」を開示、フィンテック事業の再編に向けたさまざまな検討を進めてきた。みずほFGとの提携検討を進めるため、楽天と楽天銀行でのフィンテック事業再編は取りやめる。