荒川静香さん 「希望が見えない時期」に「凄くヒントをもらった」のちのメダリストとは「輝いて見えて」
フィギュアスケート女子で06年トリノ五輪金メダルの荒川静香さん(42)が15日放送のフジテレビ「ボクらの時代」(日曜前7・00)に出演。10年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さん(34)から受けた影響について語った。 【写真あり】浅田真央さん「MAO RINK」で舞う ここで世界一のスケーターを育てるのが目標 この日は浅田さん、1992年アルベールビル五輪銀メダリストの伊藤みどりさんとトークを展開。浅田さんは3人がそろうのは「レアだと思います」と語った。 フィギュアスケートに対する苦悩の時期が話題となると、荒川さんは「私は13、4歳ぐらいまでは思うようにジャンプも跳べるし、あんまり苦労しなかった」としたものの、「けどそこからちょっと変化が、体形も、気持ちも起き始めて、高校1年生の時に長野オリンピックのあるシーズンだったんですよ、そこまでは目標とか夢とかあるから、変化はあってもなんとかかんとかやれてたけど、そこから1回切れちゃったっていうのはある。満足しちゃったっていうか。出たことだけで」と振り返った。 しかし「そんな時に14、5歳の真央ちゃんが、バーンって出て来て。はあ~って、凄く輝いて見えてね、笑顔とかが」と衝撃を受けたと言い、「やっぱスケートってこうやって生き生きと向き合っているからこそ輝けるんだなっていうのは凄く感じて。どうスケートと向き合うかっていうことを真央ちゃんを見ながら凄いヒントをもらってやってましたね」と回顧した。 「もう全然やりたいとかやれるとか、希望が見えない時期だったので」と語り、「凄い希望にあふれた真央ちゃんの姿っていうのは、凄く刺激的でした」としみじみと話した。 浅田さんは「私もスケート人生振り返るんですけど、あの時期が一番良かったと思います。怖いものもないし楽しいし、試合でもできないことできちゃうし」と笑顔。荒川さんはスケート以外の事に関しても、グランプリシリーズで中国を共に訪れた際、「中国に来て楽しいことあった?」と尋ねたところ、観光を楽しんだとの答えが返って来たとし「そうだよな、楽しんでるなと思って」と感心したと語った。 浅田さんはパリに行った際にも「試合前、凱旋門とか登ったりしてたんですよ。今だったら全然考えられないんですけど」と苦笑い。 荒川さんは「しかも朝到着便で、その日練習来て、なんか3周ぐらいしたらトリプルアクセルとか跳んでるから、もうなんだろうね私たちの陰の感じ」とあきれていたとし、浅田さんは「本当ですか、それはちょっと忘れちゃってた。無敵ですよ本当に、若いって凄いなって」と平然と話した。