最新・ニューヨーク旅行 おすすめホテル2軒、巨匠のフードマーケット…個性派スパも
■ニューヨーカーがはまる 癒やしのスパ体験
ニューヨークの旅のさなかに体をいたわりたいなら、スパでマッサージを受けるのもいい。ただ、単にホテルのスパを使うのではもったいない。ニューヨークはスパも個性にあふれているのだ。 マンハッタン島の南端に近いハドソン川沿いにあるトライベッカ地区。立ち並ぶレンガ造りのビルのうちの1つ、もともと織物工場だった巨大な建物に「AIRE Ancient Baths(アイレ エンシャント バス) New York」が店を構える。薄暗い地下の大空間に下りていくと、キャンドルやライトの穏やかな光の中に、複数の温水プールやスウェーデンマッサージのトリートメントルーム、スチーム・サウナ室が浮かび上がる。 実はこのスパ、ローマの公衆浴場をイメージしており、都会の喧噪から離れたいニューヨーカーが癒やしを求めて訪れるという。男性客も多く、ストレスフルな日本のビジネスパーソンにもぜひ試してもらいたい。年内にもニューヨーク2号店がオープンする予定だ。 グルメスポットにもこだわりたい。大小さまざまなギャラリーが集まるフラットアイアン地区と呼ばれる地域で今、注目の的となっているのが2019年末にオープンした写真美術館「Fotografiska(フォトグラフィスカ) Museum NYC」だ。 19世紀に建てられた教会の関連施設ならではの、高い天井やチャペルを生かした洒脱(しゃだつ)な空間の写真美術館で、企画展やイベントの面白さもさることながら、クリエーティブな若者やセレブが夜な夜な集まるバーやレストランでも有名だ。 チャペルを改装したという「チャペルバー」は最近、ニューヨークの食シーンで増殖中の「スピークイージーバー」のような隠れ家だ。スピークイージーとは、禁酒法が施行されていた時代にアルコールを密売していた場所を指す言葉。チャペルバーは扉1枚隔てて奥に異色のバー空間が広がる秘密めいた雰囲気が人々を引きつける。また、レストラン「ヴェロニカ」は6メートルもの高さの天井に優美なシャンデリアがきらめくおしゃれな空間で、コンチネンタル・ヨーロピアン・クラシックを提供する。