井上尚弥、サウジ政府が仕掛けるイベントとスポンサー契約 「来年、サウジアラビアでビッグファイト」政府高官が予告【ボクシング】
ボクシング世界4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)=大橋=が4日、サウジアラビア総合娯楽庁が仕掛けるエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」とスポンサー契約を締結した。王族でもある同局トゥルキ・アル・シェイク長官に2日からプライベートジェットで同国に招かれて契約を結んだ。12月24日の次戦からトランクスのベルト部分にロゴが入り、今後はイベントのアンバサダー役となる。 リヤド・シーズンは5月に世界ヘビー級4団体統一戦、ウシク(ウクライナ)―フューリー(英国)のメガファイトを実現させるなど、近年の世界ボクシング界を席巻している。パウンド・フォー・パウンド(全階級最強ランキング)上位勢はほとんどが参加しており、そこに井上も加わった形だ。 トゥルキ長官は「日本の皆さまにぜひリヤド・シーズンこちらを感じていただき、来ていただくことが目的。あと一つ、2025年に井上選手に関するビッグプロジェクトを考えている。それを楽しみにしていただければ。詳細については、今発表することはしない。とてつもなく大きなサプライズで、これまであったものとは全く別物。(ボクサーとして期待していることは)来年、こちらのサウジアラビアでビッグファイトをすることだ」とコメントした。 ラブコールに応えた形の井上は「今回の契約をきっかけに今後サウジアラビアで試合をすることは、自身のキャリアにとっても非常に楽しみなものになってくると思っています。(リヤド・シーズンは)限られた選手しかたどりつかない場所で、誰しもが行けるステージではない。キャリアの佳境に差し掛かってくるタイミングでこのような契約が結べたことは、自分自身の新たなモチベーションにもなる、非常に楽しみな契約だと捉えています」と前向きなコメントを出した。 今回のサウジアラビア行きにも同行した大橋ジム大橋秀行会長は、12月の防衛戦をクリアすれば来春は海外での試合出場が濃厚で、その第一候補は米ラスベガスだとしていた。そこにサウジアラビアがどう絡んでくるのかは今後注目となりそうだ。
中日スポーツ