<ここに注目>圧巻のエース対決 開幕飾るのは神戸国際大付か北海か 選抜高校野球
神戸国際大付・西川侑志主将の話
少し緊張感もあったが、高校生としてはつらつとしたプレーをしたい。一戦必勝で日本一を目指したい。
2005年春に4強入り サッカーも書道も全国レベル
「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」の建学精神に基づいて1963年、八代学院高として開校したキリスト教系私立校。92年、現校名に改称した。文理特進、アスリート、進学キャリアの3コースがある。聖書を学び、礼拝や学外での多様な活動にも取り組む。 野球部は開校と同年に創部。甲子園には過去春夏計6回出場、2005年春に4強入りした。主な卒業生にヤクルト・坂口智隆や楽天・小深田大翔らがいる。ハンドボール部、柔道部、サッカー部、書道部なども全国レベルで活躍している。
「悔いなく、堂々としたプレーを」OB会長の中小路益也さん
現校名に改称前の1985年に八代学院高に入学し、2009年からOB会長を務めています。在校時はコーチだった青木尚龍監督から投球技術やトレーニングの方法を学びました。卒業して33年になりますが、頑張っている選手を見ると、現役時代を思い出します。 婦人靴の検品会社で役員を務めていることから、靴底に使うウレタンを使って、チームカラーを使ったマスクを3色展開で作りました。野球部に支援金を寄付してくれた人に渡しています。OBも全力でサポートしたいとの思いからです。 試合は青色のマスクをつけ、アルプススタンドで応援します。悔いなく、堂々としたプレーで全国制覇してください。
創部120周年の伝統校・北海 令和初の勝利目指す
2021年に創部120周年を迎えた伝統校が、大正、昭和、平成に続き、令和で初めて出場する甲子園で史上初の4元号勝利を目指す。 投手陣の柱はエース左腕の木村大成(3年)。最速145キロの直球を右打者の内角に投げ込む「クロスファイア」とキレのあるスライダーが武器。20年秋の公式戦防御率0.34は今大会主力投手でトップ。センバツに向けて秋に使わなかったチェンジアップにも磨きをかけた。 チーム打率3割5分7厘の打線の柱は、1年夏から4番を務める主将の宮下朝陽(同)。状況に応じて短打と長打を打ち分け、出場選手中2位の17打点と勝負強い。3番・江口聡一郎(同)は20年6月に右肩が上がらなくなる血行障害を発症した。手術後に懸命のリハビリを経て復帰し、北海道大会決勝では本塁打を放った。 甲子園では春は1963年に北海道勢最高成績となる準優勝、最多38回出場の夏も16年に準優勝を果たした。平川敦監督は「守り抜くことで少ないチャンスを生かしていきたい」と伝統の北海野球を見せるつもりだ。【安田光高】