豪華で手頃なサイズが魅力 ジャガー Eペイス UK中古車ガイド オシはD180 見た目より広い車内
新車時代のAUTOCARの評価は?
Eペイスの足かせとなっているのが、古く重いプラットフォーム。動力性能は、期待外れな印象が否めない。とはいえ、雰囲気はラグジュアリー。多くのライバルが混在する市場で、独自の個性を放っている。 このクラスでは、不満のない仕上がりにある。だが、ジャガーとしての理想像には届いていないかもしれない。(2018年1月11日)
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ダン・ウォーカー氏 「Eペイスに4年ほど乗っています。高速道路では、快適なクルーザーです。カーブが連続する峠道でも、かなり落ち着いて駆け抜けられます。車重が軽くない四輪駆動のSUVとしては、燃費も驚くほど良いですね」 「インフォテインメント・システムのピヴィプロは、稀に動作が不安定になります。しかし、大きな故障に見舞われたり、巨額のメンテナンス費用が生じたことはありません。現在の走行距離は10万kmほど。全体的には、とても満足しています」
購入時に気をつけたいポイント
■エンジン ディーゼルターボで、冷えた状態からの始動時に振動音が目立つ場合は、タイミングチェーンの劣化が疑われる。チェーンの不調は、深刻な故障へ繋がる。ディーラーでは、アップグレードしたチェーンへの交換で、耐久性を高める解決策を提供している。 ディーゼル微粒子フィルター(DPF)の目詰まりは珍しくない。オイルの潤滑にも影響してしまう。長時間運転し、リンプ(セーブ)モードへ切り替わったり、エンジンの警告灯が光る場合は、詰まりを疑う。フィルターの交換は高価だ。 排気ガスを浄化するアドブルー液が、ホースやフィラーキャップから漏れていないか確かめる。エアブリーザー・パイプがエンジン周辺で擦れていないかも観察したい。 ラジエターファンは、全開で長時間回転を続けると、焼けてしまう場合があった。ソフトウェアのアップデートで解決できる。対策済みか確認したい。 ■トランスミッション ATは、走行中にギアが抜けてしまうことがある。実際にギアが切り替わるまで、時間がかかる場合もある。可能なら長時間試乗して、不安定な感じがないか確かめたい。 ■ブレーキ フェイスリフト前では、ブレーキホースがホイールと擦れることがあった。対策済みか、整備記録やディーラーへの持ち込みで調べたい。後期型では解決済み。 ■電気系統 後期型のインフォテインメント・システムでは、ソフトウエアに不具合が生じることがある。ディーラーでのアップデートで対策できる。すべて正常に機能するか、実際に操作してみたいところ。 ■ボディ テールゲートが滑らかに開閉するか確かめる。ガスストラットが不調になりやすい。