全日本トライアルで小川友幸が14回目のチャンピオンを獲得。12連覇で自身の最多記録を更新
11月3日に大阪府の大阪市中央公会堂前で『2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第8戦 City Trial Japan大会』が開催され、最高峰の国際A級スーパー(IAS)クラスで、小川友幸(TEAM MITANI Honda)が12年連続となるチャンピオンを獲得した。 【写真】チャンピオンを決めた小川友幸(TEAM MITANI Honda)/2024全日本トライアル 第8戦 City Trial Japan大会 Gatti(ガッチ)の愛称で知られる三重県出身の小川は、1990年に自転車トライアルミニメットクラスの世界チャンピオンを獲得すると、その後はバイクトライアルに転向。1991年に国内A級、1992年には国際B級と2年連続で王者に輝くと、1993年から国際A級に昇格し、以降は世界選手権でも活躍の場を広げる。 2002年からはホンダに移籍し、移籍後5年目にして年間5勝を挙げて念願の全日本チャンピオンに輝く。すると2010年に2度目のタイトル、そして2013年から2023年まで11年連続で王座を獲得。MFJ主催の全日本選手権においてトライアルのみならず、ロードレース、モトクロスも含めた最高峰クラスでは史上最多となる記録を塗り替える偉業を達成した。 そして、2024年シーズンも引き続きホンダRTL301RRを駆り、さらなる最多記録更新に挑んだ。開幕戦から2連勝を飾り、ランキング2位に10ポイント差での首位につけ、幸先の良いスタートを切った。しかし、第3戦もてぎ大会で5位、第4戦 北海道・和寒大会は6位と厳しい結果を強いられ、ランキングは一時2位に陥落と連覇を目標に掲げる彼にとって少々苦しい状況に。 ただ、第6戦和歌山・湯浅大会では3位、第7戦宮城・SUGO大会でも2位を獲得し、ランキングで首位に返り咲くことに成功。ランキング2位とは3ポイント差をつけた状態で臨んだ最終戦City Trial Japan大会は、IASクラスのランキング上位10名のみで争われ、2位に入った小川が見事王者に輝いた。自身の持つMFJチャンピオン獲得の最多記録を更新する12年連続、そして通算14回目の王者獲得となった。 ■TEAM MITANI Honda 小川友幸 「まずは今シーズンも応援いただき、ありがとうございました。おかげさまで今年も皆様にタイトル獲得の報告をすることができました。今シーズンはこれまでに無いほどアップダウンが激しいシーズンでした。連勝したと思ったら、全てが嚙み合わず自分でも過去経験のない順位となったこともありました」 「そんな時でも自分を信じて常に前向きでいたことから、自分を信じた結果として今回チャンピオンを獲得できたと思い、いつも以上に喜びが大きいです。まだまだ記録を更新していけるように頑張っていきますので、これからも引き続き応援をよろしくお願いします」 ■TEAM MITANI Honda 三谷知明監督 「今シーズンの小川選手は開幕戦から2連勝を飾ってくれ、例年以上に順調なスタートでした。第3戦、第4戦は連続して表彰台を逃すなど小川選手らしくない結果に心配しましたが、彼を信じて全てを託しました」 「終盤の3戦では再び安定した走りを取り戻してくれて12年連続14回目のタイトルを獲得できたので、今は胸をなでおろしています。今シーズンも応援いただきましたトライアルファンの皆様ありがとうございました。また、いつもチームを支えていただいているスポンサーの皆様にも、心より感謝申し上げます」 ■主な戦績 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 1992年 国際B級 チャンピオン 1993年 国際A級に昇格 2位 2007年 国際A級スーパークラス チャンピオン 2010年 国際A級スーパークラス チャンピオン 2013年~2024年 国際A級スーパークラス チャンピオン [オートスポーツweb 2024年11月05日]