【ボートレース】元西武の野田昇吾の課題はスタート「質のいいスタートを意識」~桐生ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第21戦(2日・ボートレース桐生・初日) 野田 昇吾(31)=埼玉(2日目2、6Rに出走) 元プロ野球選手が歯を食いしばっている。初日6Rは2コースから5着に敗れると、レース後は険しい表情を見せた。それでも9月のヤングダービーで川原祐明が優出(2着)と活躍したエンジン(75号機)だけに「まだ良い所が見つからない状況だけど、ペラで調整しながらしっかり合わせていきたい」と前を向いた。 鹿児島実高ではエースとして活躍し、2度甲子園に出場した。社会人の西濃運輸を経て2015年にドラフト3位で西武に入団。18、19年のリーグ連覇にも貢献し、5年間で通算144試合に登板し4勝1敗1セーブ、26ホールドの成績を残した。20年オフに戦力外通告を受け、75キロ近くあった体重を約20キロ落とし、ファンでもあったボートの世界へと挑戦することを決断した。 22年11月、地元の戸田でデビューを飾ってから約2年が経つ。「野球は自分の体を使う。ボートはエンジンと舟を使うので、180度違うスポーツですね」と分析する。同期の石本裕武は今年優勝を経験し実力差が生まれている状況だが「自分は自分。デビュー当時に比べて道中ではしっかりレースができるようになってきた」と少しずつだが手応えをつかみつつある。 課題だったスタートも、25年前期平均ST(スタートタイミング)は24年前期の0・19から0・17と上がっている。「まだまだ質のいいスタートがいけていない。いかに勘通り全速Sがいけるか。練習から意識している」と日々努力を重ねている。 2日目は2R5号艇、6R6号艇の2回乗り。「1Mをしっかり回って道中勝負へと持ち込みたい。ここから少しでも巻き返していきたい」と気合いを入れ直した。
報知新聞社