ソフトバンク・有原航平投手

■プロ野球　SMBC日本シリーズ2024第1戦　DeNAーソフトバンク　（26日　横浜スタジアム） 2018年から日本シリーズ最多12連勝中のソフトバンクの先発・有原が7回104球4安打無失点の快投。打っても2回に先制の2点適時打を放つなど投打にわたって躍動。2016年以来自身2度目の登板で、日本シリーズ初勝利の権利を持って降板した。 今季の有原は26試合に登板、自身2度目の最多勝・14勝（7敗）、防御率2.36。前回の10月16日・CSファイナル第1戦の日本ハム戦（みずほPayPay）は7回を6安打2失点（自責2）で勝ち投手。今季交流戦での対戦はない。日本シリーズの登板は2度目、前回は16年・広島戦（札幌ドーム）の第3戦で先発し7回を104球、4安打、2四球、4奪三振の2失点（自責2）で勝ち負けつかず。 相手先発・ジャクソンに対し、初回は先頭の柳田が四球で出塁も、盗塁失敗もあり3人で攻撃終了。それでも2回に1死から栗原が四球、2死となるも牧原が左翼線に二塁打を放ち2死二、三塁。8番・甲斐は満塁策で申告敬遠で2死満塁。ここで9番・有原が日本シリーズ初打席に立つと、1ボール1ストライクからの3球目のど真ん中、153キロの直球を打つと打球は一、二塁間を破る2点適時先制打に。レギュラーシーズン通算2安打、打点0の男が自らのバットで貴重な先制点を挙げる。 一方の投球は、初回に2死から安打と四球で得点圏に走者を背負うも無失点。3回は1番からの相手打線を三者凡退に抑える。 4回は先頭の4番・オースティンを右飛、5番・宮﨑を中飛など中軸を封じる。続く5回には、森敬に内野安打を許しこの試合初めて先頭打者の出塁を許すも、代打・フォードを右飛、1番・桑原の投直、スタートを切り飛び出した一塁走者もアウトにする併殺打で無失点。 しかし打線は相手先発・ジャクソンに日本シリーズタイ記録となる5者連続奪三振を許すなど5回までに10三振を喫するなど3回以降は得点奪えず。 6回は先頭の2番・牧を右飛、3番・佐野を三ゴロ、4番・オースティンには四球も、戸柱を投ゴロに打ち取る。7回の攻撃では周東が中前安打で出塁も、盗塁失敗と流れに乗れず。それでも直後の7回は、6番からの相手打線を三者凡退に抑え降板。 7回104球4安打4奪三振2四球無失点で日本シリーズ初勝利の権利を持ち、リリーフ陣に後を託した。