ZOZOチャンピオンシップもそのひとつ、PGAツアーのフェデックスカップ・フォールってどんな戦い?
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回はフェデックスカップ・フォールの役割り。
プロコア選手権から始まったフェデックスカップ・フォールは、11月中旬のRSMクラシックまで全8試合が開催され、今季ポイントランクトップ50を逃した選手たちのステータスを上げるためのチャンスを提供する場です。 トップ50はすでに優勝賞金360万ドル(5億円強)のシグネチャーイベント(昇格大会)8試合への出場権を獲得していますが、彼ら以外もフォール終了時点で51位から60位に入れば来季序盤のシグネチャーイベント、AT&Tペブルビーチプロアマとジェネシス招待への出場権が手に入ります。 昨シーズン、初めて導入されたこのシステムの恩恵を受けたのがラドビッグ・アバーグです。昨年PGAツアーデビューを飾った彼はフォールのRSMクラシックで優勝。今季シグネチャーイベント初戦のAT&Tペブルビーチプロアマの出場権を獲得し、単独2位に入ると、優勝こそなかったものの2位に3回入り、ポイントランク16位でシーズンを終えました。
フェデックスカップ・フォールの51位から60位を「Aonネクスト10」と呼びますが、アバーグはこの資格でトッププレーヤーへの道を駆け上がったのです。その足跡を今年踏襲しようとしている選手たちをご紹介しましょう。 プロコア選手権終了時でのネクスト10は以下の通り。 51位●マッケンジー・ヒューズ 52位●トム・キム 53位●パトリック・ロジャース 54位●マーベリック・マクナルティ 55位●ジャスティン・ローズ 56位●シーマス・パワー 57位●ハリス・イングリッシュ 58位●ニック・テーラー 59位●ジェイク・ナップ 60位●ミンウー・リー
18年の年間王者ローズや優勝経験のあるベテランと新鋭が入り交じった状況ですが、1試合ごとに順位は入れ替わるため予断を許しません。 いずれにせよネクスト10を巡る攻防は選手たちにとって大きなモチベーションになります。かつては125位以内に入れば翌年のシードは安泰でした。しかし今は125位以内に入っただけでは安心できません。ビッグイベントに参加できるか否かはフォールでの戦いに懸かっているのです。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月15日号より(ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Blue Sky Photos) ※PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます
週刊ゴルフダイジェスト