〈公約達成に疑問もなぜ圧勝?〉小池百合子が都知事選3選で「日本終了」「東京終了」がトレンド入り「政策目標9割達成」強調も「絶望しかない」
選挙掲示板ジャックや猥褻ポスターなど、さまざまな話題を呼んだ東京都知事選挙。結果は現職の小池百合子氏の圧勝に終わり、自身でも勝因を「政策目標の約9割は達成」と分析した。しかし、Xでは「日本終了」がトレンドになるなど反発も強く、選挙結果と世論が乖離している印象も見受けられる。 猥褻ポスターや脱衣政見放送などカオスな都知事選のなかで台風の目となった人物
Xでは「日本終了」「東京終了」がトレンドに
7月7日に投開票が行われた東京都知事選挙は、56人の候補者が乱立する中で、現職・小池百合子知事の圧勝で終わった。これで“小池都政”は3期目に入り、満了まで勤め上げると12年もの長期政権になる。 全体の投票率は前回を5ポイント以上上回る60.62%で、小池知事の得票数は約292万票と、2位の石丸伸二氏に120万票以上もの差をつけた。 にもかかわらず、SNSでは〈百合子に東京は任せられんて…。もう東京いや、日本が終わったな…〉〈この国の未来に絶望しかない〉〈東京終わったやろ…なぜ学ばないのか?〉〈頑張って投票行ったのに何にも変わらなかったじゃん。東京終わったなって思った〉といった声が噴出し、一時は「日本終了」「東京終了」なるワードが同時にトレンド入りする事態にまで発展した。 実際、選挙期間中の演説でも「小池やめろ」といったやじが相次ぎ、小池知事も当選後の共同インタビューで「脅迫を受けたり、やじや大合唱があったり、今まで経験したことがないような選挙戦でした」と振り返っている。 これは、小池知事が多くの支持だけではなく、不信や反発も集めていることを示しているといえる。さらに、蓮舫氏や石丸伸二氏など、対抗となる候補者も出てくる中で、それでも3選を果たせたのはいったいなぜか。選挙事情に詳しい選挙ウォッチャーちだい氏に話を聞いた。 ちだい氏がまず指摘したのは、蓮舫氏と石丸氏による“反小池票”の分散だ。特に選挙序盤、対抗馬と見られていた蓮舫陣営にとっては「読み違えがあったのでは」と分析する。 「左右の軸でいえば、石丸さんは蓮舫さんより小池さんの票を食う計算でした。しかし実際には、石丸さんが獲ったのは無党派層の票という結果になっています。蓮舫さんとしては、支持者に加えて無党派の票も獲ることが勝利のパターンだったので、これは大きな誤算だったといえるでしょう」(ちだい氏)
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