巨人・畠が阪神へ 大竹&漆原に続け!現役ドラフト2年連続“禁断”TG間移籍「先発も中継ぎも両方できる」
出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が9日、オンラインによる非公開で開催され、阪神は巨人から畠世周投手(30)を獲得した。大竹、漆原に続く3年連続の投手指名。移籍後に成績を伸ばした2人と同様に、先発、中継ぎでも実績豊富な畠にも新天地での活躍が期待される。 【一覧表】現役ドラフト「ドラ1」3選手が移籍 現役ドラフト“巧者”の阪神が、またも即戦力投手を獲得した。今回は巨人から畠を獲得。昨年の同ドラフトでは馬場が巨人に指名され、2年連続で阪神-巨人間の移籍が実現した。一昨年の大竹、昨年は漆原と、いまやチームに欠かせぬ存在の2人。実績十分の右腕にも復活が期待される。 畠は近大から16年度ドラフト2位で巨人に入団。翌17年に先発で6勝を挙げると、21年は主に中継ぎで52試合に登板した。昨年3月に右肘のクリーニング手術を受け今季は1試合の登板。だが2軍は37試合に登板し、2勝1敗2セーブ、防御率1・41の成績だった。 獲得に至った経緯について、阪神の嶌村球団本部長は「真っすぐが強い。ウチの投手陣の中に入っても十分やっていける。先発も中継ぎも両方できるタイプ」と説明。最速156キロの直球にスライダーやカットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップと変化球も多彩。実現しなかったが今季も複数、水面下でトレードオファーもあった。 一昨年はソフトバンクから大竹を獲得。12勝→11勝と2年連続2桁勝利を記録した。昨年はオリックスから漆原を指名。自己最多の38試合登板など新天地で結果を残す。畠は球団を通じ「お世話になったジャイアンツの皆さまに恩返しができるよう、阪神タイガースの力になれるよう、目いっぱい腕を振っていきます」などとコメント。V奪回の使者として、宿敵から頼もしい男が加入する。 ◇畠 世周(はたけ・せいしゅう)1994年5月31日生まれ、30歳。広島県出身。186センチ、82キロ。右投げ左打ち。投手。近大福山、近大を経て16年度ドラフト2位で巨人入団。プロ初登板初先発は17年7月6日・広島戦で勝敗なし。新人だった17年に6勝をマーク。21年には先発とリリーフで52試合登板。