「わからないことは聞いてね」新人への言葉に潜むプレッシャーも「予想外のひと言が夫の口から飛び出し私まで救われた」
薬剤師や実業家として活躍するかたわら、漫画家の顔ももつB.B軍曹さん。夫である通称・髭さんとの日常を描いたエッセイ漫画が、インスタグラムを中心としたSNS(@b.bgunso)で人気です。毎回注目を集めるのが、髭さんのスーパーポジティブな会話術。B.B軍曹さんの新しい職場での悩みも、解決のきっかけは髭さんのひと言だったそうです。 【漫画】「天才かと思いました」プレッシャーになりうる「言葉」を絶妙に言い換え相手と私を救った夫の話
■直接的な言葉でなくてもプレッシャーに感じてしまう ── 新しい職場やチームで仕事をするときの定番といえば「わからないことがあったら、なんでも聞いてね」という言葉。このありがちなひと言に人知れず悩んだことがあったそうですね。
B.B軍曹さん:この言葉、親切心で言ってくれているのはわかるのですが、受け取る側としてはプレッシャーに感じることがあると思うんです。 ── そもそも新しいことばかりの環境だと、わからないことだらけで、聞くに聞けない場合も…。 B.B軍曹さん:そうなんです! 特に新しい環境では「何がわからないのか」さえわからないことが多いですし、「こんなことを聞いてもいいのかな?」と躊ちょしてしまうこともありますよね。
── 質問するのって、意外とハードルが高い行動ですよね。だから、「わからないことを聞くべきか迷った時点で、ぜひ話してほしいな」という髭さんの言葉は響きました。 B.B軍曹さん:「迷ったら話してほしい」というのは、「迷う自分を否定しなくていいよ」っていうメッセージなんじゃないかなと思っています。迷うことは悪いことではなく、「考えている証拠」なんですよね。その考えに気づいたとき、初めて自分に優しくできました。髭はよく「迷いの先に見える景色が、本当に必要なもの」と言います。この言葉には「迷ったときこそ、その迷いを誰かと共有すれば、新しい道が見える」という意味が込められている気がします。迷いを肯定できるようになると、人生が少し軽やかになるんですよね。