阪神のパナマ出身助っ人、アルナエスが大谷翔平流で初打席初ヒット「考え方をマネしている」
阪神秋季キャンプ(9日、高知・安芸)2度目の紅白戦が行われ、紅組が白組に4―0で勝利した。新加入の育成助っ人、ジーン・アルナエス内野手(22)は紅組の「9番・DH」で出場し、二回の初打席で適時打を放った。 背番号はまだないが、虎で成功しようというハングリー精神は誰にも負けない。10月29日に入団が発表されたばかりの育成助っ人、アルナエスが初実戦で初打席安打をマークした。 「本当にうれしい。いいスタートを切れたので、本当にホッとしています」 パナマ出身の22歳が声を弾ませた。虎デビュー戦は紅組の「9番・DH」でスタメン出場。1-0の二回1死一、三塁で津田の142キロを捉え、中前適時打を放って来日初打点を記録した。 意外?な手本がいた。「大谷だよ。打ち方じゃなく、考え方をマネしている」。米大リーグ、ドジャースで世界一に貢献したスーパースターの配球の読みを参考にしてきたという。「ボールを選ぶときとか打席の中で何を狙うとか」。内野なら捕手も含めてどこでも守ることができる器用さがある。大谷になりきって?阪神の力になれることを体現した。 マイナーでは通算124試合で打率・241、2本塁打、35打点。1A級が最高で、阪神では年俸300万円での育成契約でスタートとなった。藤川監督は「今日、明日(で判断)というところではないですから」と長い目でみると強調した。 2打数1安打1打点で阪神での第一歩を刻んだアルナエスは「どんどん練習して慣れていきたい」と力を込めた。キャンプ中は中野、小幡、前川らと焼肉を食べに行き、チームに溶け込んだ。海の向こうで偉業を成し遂げた大谷のようにタイガースドリームをつかむ。(新里公章) ■ジーン・アルナエス(Jean Arnaez) 2002年8月22日生まれ、22歳。パナマ出身。21年、ブルージェイズ傘下のルーキーリーグでデビュー。今季は1A級で51試合に出場し、打率・233、2本塁打、12打点。マイナー通算124試合に出場し、打率・241、2本塁打、35打点。来季年俸300万円。176センチ、85キロ。右投げ右打ち。