60歳会社員です。65歳で定年ですが、夫婦の「年金約25万円」で暮らしていけますか?年金暮らし世帯の生活費の目安を教えてください
統計データは目安にすぎない
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)」を見ると、調査を行う時期によって、不足額が異なります。 夫婦高齢者無職世帯の家計収支(毎月)は、2017年度は5万4519円(赤字)、2018年度は4万1872円(赤字)、2019年度は3万3269円(赤字)、2020年度は1111円(黒字)、2021年度は1万8525円(赤字)、2021年度は2万2270円(赤字)となっています。 2017年度の不足分と2022年度の不足分とでは3万2249円の差があります。30年間では約1161万円の差になります。
まとめ
老後の生活が不安に思う方は、貯蓄、退職金や年金がいくらもらえるのかわからない、毎月の支出の内訳を知らない、という方が多い印象を受けます。 大切なことは、わが家の実際の資産額や家計収支を明らかにすることです。収入(年金)は、ねんきん定期便でわかります。生活費は、家計簿ソフトなどで支出項目と金額を入力し現状を確認しましょう。固定費を中心に無駄な項目があればメスを入れて、家計をスリム化することをおすすめします。 年金収入の範囲内で支出を賄えられれば、退職金を介護など特別な支出のためにとっておくこともできます。赤字が出ても心配いりませんが、年金や貯蓄の範囲内で生活できない場合は働くことも検討しましょう。 出典 総務省統計局 家計調査年報(家計収支編) 金融庁 金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書の公表について 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部