「ジバンシィ」の新クリエイティブ・ディレクターにサラ・バートンが就任
自身が脚光を浴びるよりもアトリエでの仕事を大切にする控え目なバートンは、創業者の遺志を継ぐ正真正銘のクチュリエとして評価され、カッティング、ボリューム、ドレープを生かしながら新しいシルエットとアティチュードを生み出してきたが、23年10月に退任。「アレキサンダー・マックイーン」ではヴィクトリア朝時代や自然、イギリス各地への旅行から着想を得ることが多く、そのデザインははかなく詩的なものから彫刻的かつ力強いもの、パンクのムードを帯びたものまで多岐にわたった。
「ジバンシィ」は“宝石のように美しいメゾン”
かつてリーも務めた「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクターに就くことになったバートンは、「宝石のように美しいメゾンである『ジバンシィ』の一員になれることをとても光栄に思う。このアイコニックなメゾンの物語に次の章を綴り、『ジバンシィ』に私自身のビジョンや感性、信念をもたらすことができることにとても興奮している」とコメント。7月に就任したアレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)最高経営責任者は、「サラの素晴らしいキャリアパスとクリエイティブなビジョンは、すでに多くのファンを獲得しており、彼女の指揮の下、『ジバンシィ』は世界の舞台で革新を続け、幅広いオーディエンスを魅了し続けると確信している。彼女が私たちの卓越したアトリエで優れたチームと共に働き、『ジバンシィ』の歴史における新たな章に開く時に、新たな創造的エネルギーをもたらしてくれることに熱い期待を寄せている」と述べた。
また、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)ジバンシィ取締役会会長は「サラ・バートンは卓越したクリエイティブな才能の持ち主であり、私は長年その仕事を熱心に追いかけてきた。今日、彼女が『ジバンシィ』に加わることをとても嬉しく思う。彼女のファッションに対するユニークなビジョンとアプローチは、大胆さとオートクチュールで知られるこの象徴的なメゾンにとってかけがえのないものとなるだろう。彼女のクリエイティブなリーダーシップが、メゾンの将来の成功と国際的な地位向上に貢献すると確信している」と話す。