ドアノブなし、ノイキャン搭載…ソニー・ホンダの新EV・AFEELA 1がCESでお披露目
ソニー・ホンダモビリティはCES 2025に出展、2026年より出荷を開始するバッテリーEV「AFEELA 1」(アフィーラ ワン)を展示した。 【全画像をみる】ドアノブなし、ノイキャン搭載…ソニー・ホンダの新EV・AFEELA 1がCESでお披露目 プロトタイプも含め、AFEELAがCESで展示されるのはこれが3度目。今回展示されたものは、出荷されるものに「きわめて近い」(ソニー・ホンダ広報)ものだという。 過去のものとも比較しつつ、出荷版がどうなっているかを見ていこう。
2色の「AFEELA 1 Signature」を展示。内装は7割が再生可能素材
ソニー・ホンダの販売するEVの名前は「AFEELA 1」になった。 今後の計画について正式コメントがあるわけではないが、「1」ということは、この先別のモデルが存在する可能性も高そうだ。 展示されたのは「AFEELA 1」のうち、2026年に出荷を予定している「AFEELA 1 Signature」。 これまでも展示されていた「タイダルグレイ」カラーのモデルに加え、「カームホワイト」のモデルも置かれていた。 AFEELA 1には「Origin」というモデルもあり、こちらの出荷は2027年を予定している。会場に展示はなかったが、 価格が8万9900ドル(Signatureは10万2900ドル) ホイールが19インチで車体サイズが若干小さい(Signatureは21インチ) リアシートにディスプレイがない(Signatureは2つ) カラーがコアブラックのみ という違いがある。 なお、どちらのモデルも走行性能や航続距離(300マイル以上)、5Gなど通信機能を含む基本機能は同様だという。 また、内装に使われている素材はファブリックも含め、7割が「いわゆるエコ素材」で作られているという。
センサー位置変更、スマホアプリとも連携
外観上、2024年に展示したプロトタイプとの違いは小さい。 わかりやすい違いは、ルーフに搭載されたセンサーの数だ。昨年は中央に距離把握用のLiDARのみがついていたが、AFEELA 1には左右を確認するためのイメージセンサーが搭載されている。 イメージセンサー自体は以前より搭載されていたというが、諸事情により位置が変更になったという。 AFEELAの外観的な特徴として、フロントに「メディアバー」が搭載されていることがある。 2023年段階のプロトタイプでは前後にメディアバーがあったが、交通法規の関係で2024年から前面のみに。製品版でも前面だけの搭載となっている。 表示されるロゴなどはスマートフォンアプリから変更可能。クルマの外にいる人に特定のメッセージを見せる、といった使い方もできる。 ドアミラーもアメリカ市場での要請に合わせ、カメラ+ディスプレイによるものと物理的な鏡を組み合わせている。 ドアにノブはない。 カギを持って近づくだけでドアは自動的に開くし、スマホアプリから開くこともできる。一応ボタンもあるが、あくまで補助的なものだ。 ドライバーズシートに座った場合、ブレーキを踏み続けることでドアを自動的に閉めることもできる。
西田宗千佳