最強老人プロレスラー決定Tは大盛況!50~60代の選手育成に全力投球のベストボディ・ジャパンプロレスが描く“健康のためのプロレス”
試合が始まると、望月が放った強烈なミドルキックを腕で受けた松野が一撃で虫の息に。 これで試合は終了かと思われたが、松野のパートナーとして一緒にBBJのタッグ王座を戴冠している遠藤哲哉が全力で介護し、捨て身のサポートで望月へダメージを与えていく。 強力な援護を得た松野がスリーパーホールドを決めるが、望月は「チョーク入ってんだけど全然効いてねーのよ」と苦笑いでぼやく。 それでも松野はメゲずにゴージャススーパースターエルボーを発射するが、これを軽々とかわされて自爆。腕に致命的なダメージを負った松野に腕ひしぎ十字固めを決めた望月がタップを奪って勝利。見事望月がトーナメント優勝を果たした。
望月には優勝賞品として草津温泉3泊4日のペアチケットが贈呈。 マイクを取った望月は「この会場で試合するのも25年ぶりくらいだと思うんですけど、聞いたらここを(プロレスで)使うのもそれ以来ぶりくらいらしいんだよ。なんか感慨深いですけど……この優勝を喜んで良いのか自分の中ではわかりません(笑)」と複雑な心境を吐露。 望月は松野&遠藤が持っているBBWタッグ王座のベルトに目をつけ、8月3日のBBJ6周年記念大会でのタイトルマッチを提案。遠藤はこれを堂々と受けて立つ姿勢を見せるも、「俺たちの力量を考えてパートナーを選んでもらっていいですか?所属団体(DRAGON GATE)の選手とかを連れてくるのは無しにしてください。あとそっちは草津のペアチケットをかけてください」とワガママな主張で返す。 望月は「もしかしたらこっち(草津ペアチケット)のが価値高いんじゃないっすか?」とぼやきつつ、トーナメント1回戦で闘った樋口をパートナーに抜擢した。 今からちょうど20年前、プロレス界では「健康のためにプロレスをやっている人たち」という言葉が一大ムーブメントを引き起こしていた。当時その言葉を発した選手と同世代の人たちが20年の時を経て健康のためにプロレスをやる流れが出来始めていることは、時代が追いついて来たとも言える。 プロレス界とは桁違いの市場規模を誇るコンテスト界のトップ企業が本気を出してシルバープロレス普及に取り組んだ場合、プロレス界の風景はどのように変わっていくのか。前衛的過ぎるBBJの挑戦の行方に注目していきたい。