【阪神】宝の山?NPB経験の助っ人勢に熱視線 ウェンデルケン、メルセデスら候補か
阪神がNPBでプレーした外国人選手を獲得調査することが3日、分かった。前日2日に保留選手名簿が公示され、多くの外国人選手が名簿から外れてフリーの身となった。この状況を受け、範囲を広げて調査を進める方針を固めた。 【一覧】セ・リーグの自由契約選手 球界関係者によると、今回自由契約になった外国人選手には実力者が多く、NPB内で「シャッフル」される可能性が十分あるという。嶌村聡球団本部長(57)は「幅広く見ているのは、事実は事実なんですけどね。ここで、ああだこうだはやめときたいなと思っている」と含みを持たせた。 阪神が特に注目しているのは投手だ。強い球を投げる救援タイプがずらり。同じセ・リーグでしのぎを削ったDeNAの救援右腕ウェンデルケンや、西武で28セーブを挙げたアブレイユ、日本ハムの剛腕ザバラらの動向をチェックする。先発タイプではNPB在籍8年に及ぶロッテの左腕メルセデス、同じくメジャー経験も豊富な左腕カイケルもいる。いずれも高身長で日本野球に適応。チーム事情で退団する選手ばかりで「国内移籍」を選択肢に入れている選手も多い。 阪神は残留が決まったゲラ、ビーズリーの両右腕に加えて、新たに支配下契約で外国人3人の獲得を予定している。同本部長もこの日「そこは崩さずいきたい。毎年だいたい年内が1つのメドだけど別に年を越したとしても」と話した。駐米スカウトの情報を中心にリストアップ作業を続けているが、元阪神で今季は四国IL・高知でプレーしたドリスも含め、国内組にも積極的に目を向けていく。 ◆阪神が国内他球団から獲得した主な外国人選手 オリックスを経て02年に加わったアリアスは、03年にチーム最多の38本塁打を放って優勝の立役者となった。広島から05年に移籍してきたシーツは不動の3番打者として金本、今岡とともに打線をけん引しVに貢献した。09年途中に加わった元西武のブラゼルが翌年10年に放った47本塁打は、ラッキーゾーン撤去後の阪神最多。投手ではソフトバンクから10年途中に加入のスタンリッジが11勝を挙げ、20年に同球団から加入したスアレスは21年に42セーブでセーブ王に輝いた。