【天皇賞(秋)】「前走GⅠ連対の4歳以下馬」はパーフェクトで馬券圏内 データで導く穴馬候補3頭
「リピーター」に要警戒 ジャスティンパレス
2頭目はジャスティンパレスを選んだ。昨年はイクイノックスという不世出の天才に阻まれたものの、こちらも1:55.6という驚異の走破タイムで2着に入った。 天皇賞(秋)では前年の好走馬、いわゆる「リピーター」が馬券によく絡む。これも過去10年でデータをとると、前年の3着以内馬は【2-1-2-6】複勝率45.5%。ちなみに同4着以下馬は【0-1-0-25】複勝率3.8%なので「前年好走馬がよく走る」と同時に「前年大敗馬はほぼ浮上してこない」とも言える。 冒頭に述べた年齢の話と組み合わせて「前年3着以内だった5歳以下馬」なら【2-1-2-3】複勝率62.5%、複回収率117%となる。3~4歳時に馬券に絡んだ馬は翌年も狙ってみよう。 ジャスティンパレスは直近3戦で馬券に絡めていないが、有馬記念は4角3、2、1番手の馬が上位を占める決着で差し遅れたもの。ドバイSCも3着リバティアイランドとはわずかクビ差、前走は道悪が合わず、といずれも悲観する内容ではない。良馬場に戻れば当然侮れない1頭だ。
東京芝2000mで複勝率5割超の堀宣行厩舎 ダノンベルーガ
3頭目はダノンベルーガ。ドウデュース世代の日本ダービー4着馬であり、一昨年の天皇賞(秋)でもイクイノックスを相手に0.2秒差の3着、昨年は0.6秒差4着と善戦してきた。 管理する堀宣行厩舎は東京芝2000mにめっぽう強い。過去5年で【14-13-5-25】複勝率56.1%と非常に好走率が高く、これも5歳以下に限れば複勝率63.3%、単回収率142%、複回収率114%とさらにアップする。 ダノンベルーガ自身も左回り1800~2000mの高速決着を得意としており、国内GⅠ制覇のチャンスがあるとすれば天皇賞(秋)だろう。ドウデュースとは過去5回対戦し2勝3敗。ただし2000m以下なら、皐月賞クビ差負け、昨年の天皇賞(秋)と今年のドバイターフで先着という戦歴だ。人気の盲点になるようなら買い目に組み込んでおきたい。 <ライタープロフィール> 鈴木ユウヤ 東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、X(Twitter)やブログで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
鈴木ユウヤ