ウクライナ大統領暗殺未遂 背後にロシア保安庁の企て
キーウ、ウクライナ、5月8日 (AP) ― ウクライナ保安庁(SBU)は5月7日、同国のゼレンスキー大統領をはじめ軍と政界の要人の暗殺を企んだロシアの謀略を阻止したことを明らかにした。 要人警護の任に当たるウクライナ国家警備局の大佐2人が、ロシア連邦保安庁(FSB)が企てた暗殺計画を実行しようとした疑いで拘束された。 SBUによれば、2人の大佐は2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻以前に、FSBにリクルートされたとう。 さらに、FSBの狙いは、「大統領警護隊に近い軍関係者の中から、国家元首を人質に取り、その後殺害できる立場にいる実行役」を探すことだったという。 ウクライナ保安庁は、「敵はSBUのマリュク長官、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長ほか、政府要人を暗殺する計画」だったと述べ、「ロシアによるゼレンスキー大統領暗殺計画は、別に新しいことではない」と付け加えた。 同保安庁によると、2022年には少なくとも10回の暗殺計画があり、いずれも未遂に終わったという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)