球団創設30年目を迎えたラプターズ…ビンス・カーターの背番号15を初の永久欠番へ
■ネッツに続いてラプターズでも永久欠番となったレジェンド
9月24日(現地時間23日、日付は以下同)。トロント・ラプターズが、ビンス・カーターの背番号15を永久欠番にすると地元メディア『TSN』が報じた。 【動画】カーターがラプターズ時代に見せたベストプレー集! 2020年6月26日。当時NBA史上最長のキャリア22シーズンをプレーして現役引退を表明したカーターは、1998年のドラフト1巡目5位でゴールデンステイト・ウォリアーズから指名され、当日のトレードでラプターズへ移籍。 198センチ99キロのウイングプレーヤーは、超人的な跳躍力とパワーを兼備した破壊力満点のダンクで脚光を浴び、1998-99シーズンに平均18.3得点5.7リバウンド3.0アシスト1.1スティール1.5ブロックを残して新人王に輝いた。 2000年のオールスターではスラムダンクコンテストで逆回転のウインドミルやレッグスルー、エルボーダンクなどで王者に輝き、球団史上初のオールスター選出を飾り、プレーオフ初進出の殊勲者に。 その後トレードをリクエストし、2004年12月にニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツへ移籍したことで後味悪い退団となり、トロントのファンからブーイングを浴びてきた。 それでも、球団創設20周年目となった2014年にメンフィス・グリズリーズの一員としてカーターが凱旋した際、球団がトリビュートビデオを流し、会場からスタンディング・オベーションで歓迎された。 ラプターズ在籍約7シーズンで、カーターはレギュラーシーズン計403試合に出場して平均23.4得点5.2リバウンド3.9アシスト1.3スティール1.0ブロックをマーク。 今シーズンで球団創設30周年の節目を迎えるラプターズで、カーターは通算9420得点でフランチャイズ史上4位、534スティールで同6位、1553アシストで同8位、2091リバウンドで同9位に入っている。 ハイライトシーンを彩る強烈なダンクを何度も決めてきたカーターは、間違いなくラプターズの知名度を飛躍的に高めた功労者の1人。今年11月3日にホームのスコシアバンク・アリーナで開催される古巣サクラメント・キングス戦で、背番号15の永久欠番セレモニーが開催されることとなる。 同メディアによると、ラプターズはデマー・デローザン(現キングス)と並んで歴代最長タイの在籍9シーズンを誇り、2019年の球団初優勝にも大きく貢献したカイル・ラウリー(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)を最初の永久欠番にするプランだったものの、今夏現役続行を決断していた。 そのため、今年バスケットボール殿堂入りすること、球団創設30周年目ということもあり、カーターをフランチャイズ史上初の永久欠番にすると決断したという。 なお、47歳のカーターは10月14日にマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるシンフォニー・ホールで開催される今年の殿堂入り式典へ出席。2025年1月26日にバークレイズ・センターで開催されるマイアミ・ヒート戦で、ネッツ時代に着用した背番号15の永久欠番セレモニーが開催される。
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